三十四話 土方 十四郎 side ページ37
Aと話そうと部屋の前まで行くと中からは何かを話す声が聞こえた
この声は……ザキか?
そう思い耳を済ませて話を聞く
丁度総悟の話だった
正直話せば、俺は総悟の気持ちも考えも全て知っている
だから、総悟がAの事を本気で好きなことも知っている
なのに何故それをAに話さないのか…
それは簡単なことだ
総悟じゃAを幸せに出来ない
俺の方が絶対……そう思っただけの事
別にいいじゃねぇか
Aと付き合ってるのにチャイナ娘と浮気をするくらいなら
俺がもらったって……
俺がどれだけ我慢したと思ってやがる
なのにその我慢を無下にしやがって
まあ何より……
Aを泣かせるやつは誰だろうと許さねぇ
俺はそんな思いに浸りながらザキの言葉を阻止した
ザキだって……いや、真選組は皆知っている
総悟がどれだけAを好きか
最初はAに伝わっていたその気持ちも、今では全く伝わらない
浮気した報いだ
これからどれだけ総悟が想いを伝えても、Aには届かない
なら、もう届かない方がためになる
俺はザキを部屋から引きずり出した
山「ふ、副長!」
そう俺の手首を握って離せと訴えるザキ
土「ザキ、Aには話すんじゃねぇ。あれはどれだけ周りが言ったところで心から信じられねぇと意味がねぇ問題だ。今のAじゃそれには気付けない。話さない方がアイツのためだ」
そう言うとザキは言う
山「ホントにそう思ってますか?俺にはただ副長が今のままAちゃんを自分に縛り付けておきたいと言ってるようにしか聞こえません」
珍しく言い返すザキ
その通りだな
俺はただAを離したくないだけなんだ
159人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空音(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます!オチはもう土方さんで決まってますよ! (2019年3月10日 6時) (レス) id: a9fe660f83 (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 更新乙です!どこかで言ってたらすいません、オチとかは決まってますか? (2019年3月10日 0時) (レス) id: 3ea891ac7c (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - Leafさん» 良かった〜……勘違いだったらどうしようって思ってましたwありがとうございます! (2019年3月9日 14時) (レス) id: a9fe660f83 (このIDを非表示/違反報告)
Leaf(プロフ) - 空音さん» そうですそうです!!何か、じわぁって!←語彙力 (2019年3月9日 14時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - Leafさん» ありがとうございます?な、涙が出そうになったみたいなポジティブ思考でいいですかね?w (2019年3月9日 13時) (レス) id: a9fe660f83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空音 | 作成日時:2019年2月21日 1時