三十二話 ページ35
部屋の襖を開け、ザキに入るように促す
座布団を取り出すと、ザキはそこに座った
あ「それで、話って?」
そう聞くとザキは口を開いた
山「実は……Aちゃんが副長と浮気してるとこ見ちゃったんだ…Aちゃんは沖田隊長と付き合ってるんだよね?」
あぁ、ついにバレちゃったか
でもまぁさすが監察のザキだなぁ
あ「さすがだなぁ」
そう呟いた声にザキは目を見開く
山「ホントに浮気してるの?!」
勢いよく体を前のめりにして私に聞く
もう話さなきゃか
まぁザキならいいかな
あ「……うん、私は総悟と付き合いながらもトシと浮気してるよ」
絶望の眼差し
山「なんで!Aちゃんはそんなことする子じゃないでしょ!」
怒ったような悲しいような声で言う
あ「私はそんないい人じゃない…ちゃんとザキには話すよ。だから、最後まで聞いて」
そう言うと、ザキはゴクリと唾を飲み込んで真剣な顔で聞く体制をとった
そして私はそれに応えるように、総悟と神楽の浮気、トシとこうなった成り行きを全て話した
山「そんな……沖田隊長と万事屋の所のチャイナさんが…それにAちゃんは襲われたって……」
大丈夫なの?心配そうな顔で聞いてくるザキ
もはや浮気の件そっちのけだなぁ
ホント優しいや
あ「うん、なんともないし。大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」
山「いやいや…てことはさ、沖田隊長はその事知らないんだよね?」
あ「うん、私とトシと銀さん、そしてザキしか知らないよ。浮気の事も私のことも」
表情が曇ったままのザキ
まぁ無理もないよね
山「なんというか…ごめんね。Aちゃんの気持ちも知らずにあんなこと聞いて…」
申し訳なさそうに頭を下げる
あ「大丈夫だよ。でも他言無用だからね?今の話全部」
ザキは納得行かないような顔をする
山「でも!襲われてしまったことくらいは沖田隊長にも話した方が」
あ「ううん。話さないよ。総悟には関係ないことだもん。それにそんな話をしたら総悟に全部バレちゃうでしょ。私に気のない総悟にそんな事を話しても迷惑なだけだよ」
山「それは……」
ザキが何か言おうとした時、突然襖が開いた
159人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空音(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます!オチはもう土方さんで決まってますよ! (2019年3月10日 6時) (レス) id: a9fe660f83 (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 更新乙です!どこかで言ってたらすいません、オチとかは決まってますか? (2019年3月10日 0時) (レス) id: 3ea891ac7c (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - Leafさん» 良かった〜……勘違いだったらどうしようって思ってましたwありがとうございます! (2019年3月9日 14時) (レス) id: a9fe660f83 (このIDを非表示/違反報告)
Leaf(プロフ) - 空音さん» そうですそうです!!何か、じわぁって!←語彙力 (2019年3月9日 14時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - Leafさん» ありがとうございます?な、涙が出そうになったみたいなポジティブ思考でいいですかね?w (2019年3月9日 13時) (レス) id: a9fe660f83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空音 | 作成日時:2019年2月21日 1時