狂わせたのはアナタ【沖田･土方】

四十五話 ページ48

神楽と話すにしても今日はもうやめよう


夕方だし話すとしたら明日がいい


涙で腫らした目を見せたくないというのもあるけど……


何より、きっと銀さんと神楽が話している気がするから


と、その時襖の奥から私の名を呼ぶ声が聞こえた


あ｢どうぞ｣


そう伝えると、ゆっくりと開く襖


｢A｣


そう再度私の名を呼ぶのは


あ｢トシ…｣


総悟と話した後でトシと話すのはちょっとキツイな


けど……ちゃんと私とトシもケジメは付けなきゃいけないと思うから


土｢総悟とちゃんと話したらしいな…｣


その口ぶりからして総悟から聞いたのだろう


少しの気まづさを含んだ声は総悟に浮気のことを知られた事から来るのだろう


あ｢うん…別れたよ。自分の気持ちに自信が持てなかった…それにその方が総悟のためになる…そう思ったの｣


トシはそうかと一言だけ言って黙った


きっと私が次に言う言葉を分かってるから


あ｢あのねトシ……私とトシもケジメを付けなきゃいけないと思うの……だから、自分勝手で本当にごめんなさいって感じなんだけど…もう終わりにしよう？｣


その言葉にトシは何を考えているのか分からない目で私を見つめる


土｢……そうだな。ただ________｣


トシは了承したかと思えば、まだ話を続けて


土｢俺はお前の事が好きだ、A｣


そうハッキリと告げるトシに私は目を見開くほか無かった

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