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7話 ページ8

朝礼が終わり、皆それぞれの仕事をしている


私は今日の分の書類を早々に終わらせて、次こそちゃんと稽古をと思って剣道場にきた


他の隊士も素振りや手合わせをして士気を高めていた


私も素振りをしよう


私は周りよりも独特な構えで竹刀を振る


その姿は客観的に見たら目立つだろう


でも私はこの振り方を極めてきた


この型が一番自分に合っている、そう思う


隊士「Aさん、その型はどの流派なんですか?俺そんな型見たことなくて」


振っていると隊士に声をかけられた


あ「……これはね、私が幼い頃教えて貰っていた型に自分で考えたのを付け加えたの。だから…型なんてものはこの刀には存在しないのかもね」


私は幼き日を思い出しながら話した


きっと隊士達は理解しきれてないと思う


でもこれは私だけが理解できてればいい


隊士「そう、ですか」


あ「ごめんね。変な事言って」


そう困ったように笑うと隊士はいえ、ありがとうございました、そう言って自分の稽古に戻っていった


…………


出動まであと二時間程


私は縁側で自分の刀の手入れをしていた


夕方は夕日が夜は月が綺麗に見えるここは私のお気に入りだ


すると私に迫る人影が


あ「?あ、トシ。どうしたの?」


何も言わずにトシは私の隣に座る


トシが出動前にこの縁側に座るのは珍しくない


だから私は何も話さずトシの隣で黙々と刀を磨いた


刀を磨き終わり、鞘にしまってから私は綺麗なオレンジ色の夕日を眺めた


するとポスンと肩に重みを感じた


土「スースー」


トシが私の肩に寄りかかって寝たんだ


てか……


顔近っ


珍しいなぁ


あのトシが勤務時間中に寝るなんて……


でもそれ以上に……


頭の乗った肩の部分が熱い


肩から熱がじわじわと広がって心を包み込んでいく


ほんとトシにはかなわない


あ「好き、だなぁ」


そう小さく呟いた声は夕焼けの空に消えていった

8話 沖田 side→←6話



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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 沖田総悟   
作品ジャンル:アニメ
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空音(プロフ) - シキさん» ありがとうございます!夢主さんの過去は壮絶までいくかは分かりませんがそのくらい衝撃的なものにしたいと思っていますので、続編もよろしくお願いします!! (2019年2月10日 10時) (レス) id: f3ceb94ac7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ - めちゃくちゃ展開が気になります!!土方さんと夢主ちゃんの関係もそうですけど、何より夢主ちゃんの過去がどんなものなのかすごく気になりました!続編も頑張ってください! (2019年2月10日 10時) (レス) id: 88953d593c (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - ginさん» ありがとうございます!!面白いと言って頂けてとっても嬉しいです!続編では夢主さんの過去が主な話となるので少し恋愛要素が薄まりますが過去を知った上で皆がどう動いていくのか。そこを楽しみに読んでくれたら嬉しいです!続編もよろしくお願いします!! (2019年2月10日 10時) (レス) id: f3ceb94ac7 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - とても面白かったです!いやぁ、土方さんと、夢主との展開気になりますねぇ笑笑続編めっちゃ気になるので、行ってきます! (2019年2月10日 9時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空音 | 作成日時:2019年1月24日 19時

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