20話 ページ22
私の話を聞いていた三人は何か言いたげな顔をしている
でも私が泣いているせいか何も言おうとしなかった
ただ神楽は私を抱き締めて背中をさすってくれた
神「私はAのそうゆう所が好きアル。きっかけはどうであれ誰かのために動くAが……だから泣くなヨ。Aが泣いてたら私も泣きたくなるアル」
いつもは妹のように思っている神楽が今日はとても頼もしい
あ「あり、が、と」
今の私はその言葉に涙が溢れて声を出すだけで精一杯だった
恐らくそんな私を旦那と新八くんは困ったように微笑みながら見ているのだろう
銀「悪かったな、詮索して…でも、一つ言わせてもらう。お前の考え方は悪いわけじゃない。だが、ミツバさんはきっと…いや、絶対お前の幸せも望んでいるはずだ。だからお前は幸せになるべきだよ」
そう言って、旦那は微笑んだような気がした
でも旦那の言葉ではまだ私の決心を揺るがす程ではなくて私の意思は変わらない
でもどこかスッキリした気分になった
あ「ありがとうございます、旦那」
私はそう言って笑うのだった
神「早く治すアルよ!じゃあね!」
新「Aさん、お大事に」
銀「じゃあなー」
三人は三人らしいセリフを並べて帰って行った
私の幸せをミツバも望んでいる……か
私はいつの間にか暗くなっていた空を窓越しに見て呟いた
「ねぇミツバ…私は幸せになっていいのかな」
私は幸せを捨てるとは言っても自分が幸せじゃないなんて思ったことはなかった
見渡せばそれはもうそこら辺に転がり落ちている
私は決心してからというものそれに向き合おうとしなかった
再び向き合うのは私がこの決心を曲げてしまった時くらいだろう
それ程に私は幸せを貰うのを拒否している
だって……
こんな私が幸せを受けるなんて自分が許せないから
私は自分の分まで他人に幸せになって貰えればそれでいい
それで……いいんだ
私が自分の幸せを願うということはミツバをもう一度裏切ることになるから
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空音(プロフ) - シキさん» ありがとうございます!夢主さんの過去は壮絶までいくかは分かりませんがそのくらい衝撃的なものにしたいと思っていますので、続編もよろしくお願いします!! (2019年2月10日 10時) (レス) id: f3ceb94ac7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ - めちゃくちゃ展開が気になります!!土方さんと夢主ちゃんの関係もそうですけど、何より夢主ちゃんの過去がどんなものなのかすごく気になりました!続編も頑張ってください! (2019年2月10日 10時) (レス) id: 88953d593c (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - ginさん» ありがとうございます!!面白いと言って頂けてとっても嬉しいです!続編では夢主さんの過去が主な話となるので少し恋愛要素が薄まりますが過去を知った上で皆がどう動いていくのか。そこを楽しみに読んでくれたら嬉しいです!続編もよろしくお願いします!! (2019年2月10日 10時) (レス) id: f3ceb94ac7 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - とても面白かったです!いやぁ、土方さんと、夢主との展開気になりますねぇ笑笑続編めっちゃ気になるので、行ってきます! (2019年2月10日 9時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空音 | 作成日時:2019年1月24日 19時