秘めた想い 〜幸せを捨てる決意〜

18話 幼き日の思い出1 ページ20

私はある男から逃げるために傷だらけになりながら武州のミツバ達の家の近くまで逃げました


その時の私はとにかく必死でどこでもいいアイツから早く逃げなければ、そう思っていました


でも、私は全身に傷を負い動くのがやっとの状態


武州まで逃げられただけでもすごい


それほどの傷でした


私はいつの間にか気を失い倒れていたんだそうです


そんな私を助けてくれたのがミツバです


ミツバは目を覚ました私の看病をずっとしてくれました


そこで出会ったのがミツバの弟である総悟


総悟も私の看病をしてくれていました


ご飯も着物も何もかも見ず知らずの私に与えてくれた


それだけでもどんなに礼を言っても足りない程だったんです


なのに私にはお金も何もない


あるのはこの身一つ


私は礼を言うことしか出来なかった


なのに、ミツバは私に何があったのかも聞かずに家に置いていてくれたんです


私にはミツバと総悟に返しても返しきれないほどの恩があるんです


彼女たちがいなければ今の私は存在しません


傷も治り、体を動かせるようになった後に私は近藤さんとトシに出会いました


私は剣の心得があったので私も総悟たちと共に近藤さんの元で剣を学びました


そして見ての通り、私は武州の皆と江戸まで出てきました


そして真選組になった


私が江戸で得たものはとても大きかった

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