白と緋色が組み合う日

☆17☆ ページ23

デスタ
「証拠…ね。そうだな…兄貴、昔おふくろから貰った写真ある？」

しばらく考えてからデスタが口を開いた。

ビスタ
「ああ、俺らが生まれた時の。あるぜ。…形見なんだ。無いわけないだろ」

そう言い、ビスタが取り出した写真には小さな2人の赤ん坊と優しそうに笑う女性が写っていた。

ビスタ
「ここを見ろ。そん時の年が入るタイプだからわかんだろ。今から48年前だ」

ビスタが言う通り、写真の右下には年・日付けが書いてあった。

クラピカ
「確かに…。…形見ってもしかして…」

デスタ
「ああ、死んだよ。ここに写ってる女が俺らのおふくろ」

ルル
「そんな…嘘…」

ビスタ
「嬢ちゃん、嘘じゃねえさ。人っつうのはいつかは死ぬ。遅いか早いかだ。…殺されたとしてもな。それがそいつの運命ってもんだ」

ビスタに言葉を聞き、ルルは涙を流した。クルタ族が惨殺された時のことを思い出したのだろう。

ハクア・クラピカ
「「ルルちゃん…／ルル…」」

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