百九十二 ページ42
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「キェエエエエエエエエエッ！！」
襲ってきた囚人の頭に軍刀を叩き込み脳みそが剥き出しになるまで滅多切りにしてから、鯉登は丁度後ろで同じく一人を殴り飛ばした谷垣を振り返った。
怒涛の勢いで走り去っていった杉元らを追っていた三名であったが、視界の悪い流氷原で途中監獄からの脱獄囚たちの奇襲に遭ったのだ。
「谷垣一等卒ッ！」
「こっちも片付いた！」
「月島は？どこだ月島ァ！月島ァン？…月島ッ！香坂たちの足跡はこっちだ！月島ァ！！」
さっきまで一緒にいたはずの月島をふらふらと探しながらも、鯉登の足取りはしっかりとAたちの足跡を追跡している。
やはり鯉登も香坂のことを本心から気にかけているのだろうな、となんとなくだが谷垣は確信した。
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「うぉわぁああああああああッ！！」
情けない悲鳴と共に流氷から滑り落ちそうになった白石を、掴み上げる手が二本。
白石はその手の主らを見上げ、あんぐりと口を開けた。
「よォ、白石由竹！また会ったな」
ニッカリと笑う杉元と、その横で呆れ顔のA。
白石は徐々に視界が潤んでくるのを察し、一も二もなく二人に飛びついた。
これ以上ないくらいの強さで抱きしめる。
「杉元にAちゃんッ！！んもぉ〜！なんで生きてんだよお前ら！！」
「ぎぃいい白石鼻水ッ！」
「汚ッ！！」
鼻水によって二人の機嫌を損ねた白石が引き剥がされ、涙の再開はとりあえずひと段落着いた。
キロランケ一行と行動を共にしていた白石は海流によって流氷ごと流され、はぐれてしまったところを丁度見つけたらしい。
アシリパとキロランケと尾形がこの流氷の先にいるということを白石から聞き、杉元とAは顔を見合わせる。
いよいよだ。
「尾形は杉元とAちゃんが死んでるのを確認したって、アシリパちゃんにもそう言ってたんだぜ」
「あの野郎が俺を撃ったんだ …Aのことも」
「はッ？え？あの尾形がAちゃんを！？」
あんなに仲良さそうだったのに…、と言いたげな白石は空気を読んでかすぐに黙った。
「杉元、すぐに尾形さんを殺さないで 私に話をさせて」
「…わかってる でもその後に絶対殺すからな」
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ぽなふ(プロフ) - まるまさん» 嬉しいです〜完結まで頑張りたいです！ (11月4日 12時) (
レス) id: 501bdc7901 (このIDを非表示/違反報告)
ぽなふ(プロフ) - kuuualohaさん» ありがとうございます！またテンポ良く上げられたらと思います (11月4日 12時) (レス) @page12 id: 501bdc7901 (このIDを非表示/違反報告)
まるま - 何時も楽しく読ませてもらってます！これからも応援してます!!✨ (11月3日 22時) (レス) @page42 id: 176e021716 (このIDを非表示/違反報告)
kuuualoha(プロフ) - 更新待ってます(泣)！ (11月3日 7時) (レス) @page42 id: 8717a25739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽなふ | 作成日時：2023年10月2日 8時
