真選組に女隊士が入ったってマジ！？

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「オッズは脅威の30倍差！我々の利益も危ういので、今試合のみ特別にDVD販売を行いま〜〜す！！」









司会の声に、会場上からどよめきのような歓声が上がった。

気弱そうな地球人の女が堕ちていく様を、誰もが待ち侘びているのだ。
会場の空気に飲まれ、Aは今にも泣き出しそうであった。
なにせ、彼女の地元にはこんなに悪意のひしめく闘技場は存在しなかったのだ。












「よう嬢ちゃん、悪いが手加減はナシだぜ こっちも生活が懸かってるんでな」












グヒヒといかにも下卑た笑いを浮かべるスキンヘッド男に、Aは身体を震わせながらも刀を握る手に力を入れる。












「それではお待たせいたしました！両者見合って…、レディ〜〜〜、ファイッ！！」











開始の合図と共に動いたのはA。

先手必勝とばかりに男に飛びかかると、肩口を狙って鋭い剣撃を繰り出した。
しかし相手もここまで無敗で勝ち上がってきた猛者。
巨大な斬馬刀を片手で操り、Aの剣を弾き返す。












「ワハハハハ！すばしっこいが軽いぞ！こりゃ5分もかからず嬢ちゃんは丸裸だな！」



『…本当に、5分もかからなそうでよかったです』



「ハハハハハ…え？」











そう言ってる隣で、ピキピキと亀裂が入る斬馬刀。
次の瞬間、派手な音と共に砕け散った。

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