TWINS･TWINS

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ええい、もうこの際堪能させてもらおうと、いつもより近くにある神の顔を拝みつつ適当な質問をしておいた。


さすが神･河村さん。

この距離でも肌荒れしてないのが分かる。

眩しい。







話が終わると速攻で航平を呼んで、「距離感考えて！」とこそこそ注意しておく。



へらへら笑いながら、ごめーんなんて言う自分の顔、マジで殴りたくなった。
(自分の顔だから尚更)














「渡辺、コンビニ行くけど来る？」

『あ、行きます』

「え？あ、こうちゃんも来る？」






しまった！河村さんの呼び掛けにいつものノリで答えてしまった！


慌てて「買いたいものがあって、」と付け加えると、河村さんは「そうなの？」と特に気にしてない様子で、ほっと胸を撫で下ろした。














コンビニで買い物を済ませた帰り道、
航平がこっそりこちらに近づいて耳打ちをする。







「＿＿＿＿ねぇ、河村さんにはこの事、言ってよくない？」

『…え』








航平が言う“この事”とは、勿論お互いの体が入れ替わっていることである。


誰かに話すということに対してはそれなりのリスクがあるが、頭の回転が早くてなにより信頼出来る河村さんなら、この秘密を暴露しても良さそうだ。
(他の人が信頼できないとかそういう訳では決してない)






解決策があるかは分からないけど、私も航平もそろそろ心の拠り所が欲しい。


そうだね、と頷いて「河村さん」と声をかけると、「なぁに？」とピザまんをもぐもぐしながら振り向いた。








『あの、実は』

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