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『うわぁ!すごい!ととさま見てみて!』
「すごいねぇ、でもA、あんまりはしゃぎ過ぎてはいけないよ」
『すごーい!!!このお花いい匂いするよ!ととさまも匂い嗅いでみて!』
「はいはい、でもあまり無理をしちゃ))『きゃ!冷たい!お庭のお水冷たいねぇ!』」
俺は、任務の報告をするためにお館様のお屋敷へ来ていた。しかし、あまね様からお館様はA様とお庭で散歩していると聞いて縁側で座ってお館様とA様が帰ってくるのを待っていた。2人の楽しそうな声が聞こえたが、お館様がA様の体調を気遣っていていて自然と俺も心配になっていた。
この時、少しA様の息が荒れているのが気になった。お館様は気づいておられないのだろうか。頬も赤い気がする。あまり離れていなく、少しばかりA様のことを見ていた時に気づいた。しかし、普段は体が弱くあまり外に出られていないとこをみると、心配だったがこの少しばかりのA様の幸せを奪うまいと思い、そのまま見ていると
「よお!冨岡!お前地味に何やってんだ?」
宇髄だ。黙っていたらうるさそうなので一言こたえた。
「お館様とA様を見ている。」
「へぇ、お前そんなことするんだな。まっ、おれもお館様とA様のことを派手に待ってるんだけどな。」
宇髄は俺の隣に座り、俺と同様、2人のことを見ていた。
「おい、A様顔赤くねーか?なんかキツそうだし。」
「俺も思っていた。」
「絶対あれ、引き戻させたがいいだろ。派手にな。」
「俺も気づいていたが、A様が外に出れる数少ない時間だと思い声をかけなかった。」
「そうか。」
宇髄は少し暗い顔をして黙った。
「さぁ、A、もうそろそろ戻ろう。」
『ととさま、じゃああと1度だけ、、藤の花、、見てからで、いい?』
「A、また明日にしよう。」
『お願い、藤の花の、匂い、嗅いだら、もぅ、お部屋に、、、入るから、、。』
「A、、、」
2人はそんな会話をしていたが、A様が先程よりすごく息が上がっているのを見て危険だと判断し宇髄と2人でお館様の元へ向かった。
「お館様」
俺が声をかけると
「義勇、天元、待たせてすまないね。ほら、2人が来たから部屋の中へ戻ろう、A」
『ととさま、私、はぁはぁはぁ、藤の花、、』
ふらっ
A様は藤の花と言い終わった瞬間、ふらっとして倒れてしまった。
「「「A!/A様!」」」
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かにパン(プロフ) - 名無し82162号さん» ありがとうございます! (2022年1月6日 19時) (レス) id: 389140c462 (このIDを非表示/違反報告)
名無し82162号(プロフ) - 面白い (2021年9月27日 21時) (レス) @page1 id: 90bfde0de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひすい | 作者ホームページ:http://nanasaizihakawaigarareru.01
作成日時:2021年8月13日 17時