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「はい、終わりましたよ。だいぶ回復してきたのでお散歩も無理しない程度なら大丈夫だと思います。」
『しのぶちゃん!ありがとう!ニコッ』
「いえいえニコッ」
お館様のご病気が治られてから、本部へ来ることは少なくなると思っていましたが、末っ子のA様が体調を崩されることが多く、前とあまり変わらない頻度で私はここを訪れてました。体調を崩されている時は、それはもう酷い具合で訪れる度に私はひやひやしてしまいます。しかし、にこっと笑ってくれるA様を見ると思わず安心してしまいますね。
そんなことを思っているとA様を診察していた部屋の襖が開きました。
「しのぶ、いつもありがとうね。」
「いえ、これくらいしか出来ませんので。」
「ふふっ、いつも助かっているよ」
お館様にお礼を言われて少しばかり喜んでしまいました。
『ととさま!しのぶがお外に出ていいって!お散歩に行きましょう!』
A様は久しぶりにお散歩に行けるとはしゃいでしまいました。その姿を見て、可愛いと思ってしまったのは秘密です。
「しのぶ、Aは外に出ても大丈夫かな?」
「はい、無理をしない程度なら大丈夫だと思います。」
そうか、と納得されたお館様はA様が立ち上がるのを手伝って手を引いて一言、「ありがとう」と言い部屋を出ていかれた。
「(どうか、A様がこれからも少しでも元気でいられますように。)」
そんなことを思いながら、部屋を出た。
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かにパン(プロフ) - 名無し82162号さん» ありがとうございます! (2022年1月6日 19時) (レス) id: 389140c462 (このIDを非表示/違反報告)
名無し82162号(プロフ) - 面白い (2021年9月27日 21時) (レス) @page1 id: 90bfde0de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひすい | 作者ホームページ:http://nanasaizihakawaigarareru.01
作成日時:2021年8月13日 17時