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それから柱が代わり代わりにA様の護衛について無事、1週間が経った。
その間の1週間とは言うと、担当でもない柱が必ず誰か、毎日見舞いに来ていた。そして、全員記憶が戻ったA様と楽しそうに会話していた。ここまで柱達が1人の人間に夢中になれるとは、異例だな、と考える隊士も多かった。
まだ体調は万全では無いようだが、1週間前に比べてだいぶ回復されたようだった。見せる笑顔も前のように可愛らしい笑顔になり、彼女の性格である‘天真爛漫’がよく現れるようになっていた。まぁその分、周りの苦労は増えるようで、、、
______
3日前。。。
『ねぇ!おそと!』
今日護衛担当だった俺、不死川実弥は今絶賛A様と戦い中なんだァ。その理由は今の一言そのままで少し体調が良くなったからと言ってすごく外に出たがる。胡蝶から「絶対ダメですからね」と黒い笑みで笑いながら5回は言われたため、外に出てやりたい気持ちを抑え、なんとか戦っているんだァ。まぁ、その他諸々約束は突きつけられたがなァ。
「A様、あと3日我慢すれば外に出れるし家に帰れるからもう少しだけ我慢しようなァ」
何回も言ってるが全く聞きやぁしない。困ったもんだと頭を抱えていると
「不死川!良く護衛しているようだな!うむ!素晴らしい!」
あぁあぁ来たよ来たよ。今回は煉獄かよォ。もっと悩みが増えちまったなぁと思いながらも椅子を出すと「うむ!感謝する!」とか言いやがった。うるせぇ。
『ねぇ!おそと!』
何回同じこと言うんだよ、と思いながらもここまで回復し、記憶が戻ってくれて安心している自分がいた。
「A様!今はだめだ!もう少し我慢しよう!」
暫くは煉獄に任せようと思っていたのも束の間、
『うぅ、おそ…と…』
ヤベェ。外に出さない以外にも泣かせない、ということも約束されていた。今は心臓が弱っているためなるだけ心臓に負担をかけないためだとさァ。いや無理だろ。俺は慌てて立ち上がって抱き上げた。
「A様、じゃあ折り紙しようぜェ。一緒に胡蝶んとこ取りいこう。」
気を紛らわそうとしたが効果なし。『やだ!お外に行くの!』と騒いでいる。胡蝶に殺される。煉獄に耳打ちして事情を説明すると「うむ!そういうことか!」とか言いやがった。どいつもこいつもうるせェ。
まぁA様の気持ちはよく分かる。何日も続けてこんなに部屋に閉じ込められていると誰でも嫌になる。どうしようかと頭を悩ませている所に胡蝶が来た。
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かにパン(プロフ) - 名無し82162号さん» ありがとうございます! (2022年1月6日 19時) (レス) id: 389140c462 (このIDを非表示/違反報告)
名無し82162号(プロフ) - 面白い (2021年9月27日 21時) (レス) @page1 id: 90bfde0de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひすい | 作者ホームページ:http://nanasaizihakawaigarareru.01
作成日時:2021年8月13日 17時