【鬼滅の刃】末っ子ちゃんのお世話係 (ページ35)

今日:33 hit、昨日:163 hit、合計:169,595 hit

34 ページ35

「ひとまず大丈夫です。」

そういった胡蝶の声に俺たちは胸を撫で下ろした。

「しかしなぜ急に心臓が痛くなったんでしょうか。」

目の前に寝ているA様を見ながらそんなことを言う。俺と煉獄はさっきA様が慌てて隠していた包帯のことを言うか迷っていた。目で合図しながら話し合っていると

「どうしたんですか？」

と笑顔で聞かれてしまった。それも黒い方の。こやつやっぱり派手に怖ぇ、そんなことを思いながらも包帯のことを話した。

「いや実はよ、A様右足に包帯巻いててよ、俺らが触ろうとしたら慌てて『だめ！』とか言いやがって。派手に気になってんだよなあ」

「包帯？」

そう言いながら布団をまくり上げて確認する胡蝶。

「おかしいですね、普通足に包帯を巻くとなると、捻挫などが多いので足首まで巻くと思うんですが、なぜ足だけ、なんでしょう？｣

そう言って包帯を外そうとする胡蝶。

「勝手に外していいのか！」

急に煉獄が大声を出して言った。

「煉獄さん、うるさいです。怪我をしていたら大変ですので大丈夫です。」

そう言って外していく。

「うむ！すまない！」

絶対反省してねぇだろこいつ。

すると包帯を外し終えた胡蝶が

「おかしいですね、何もありません。」

「は？」

意味がわかんなくなって自分でも足を確認したが何も無い。じゃあなんで地味にこんなことしてんだ？

「意味無くこんなことするか？」

「わかりません。今はどうにも出来ないので起きたら本人に直接聞いてみましょう。」

そう言ってその場は終わった。