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俺は、A様がこの頃部屋から出てこないという噂を聞いて本部にやってきていた。うむ、どうしたものか。あの天真爛漫なA様が部屋に引こもるなど珍しくてたまらない。心配になった気持ちもあり、お館様へと話を聞きに行っていた。

「杏寿郎、わざわざありがとうね。実は、Aは自分の体に納得していないみたいでね。この前の件の後に話していたところ、あの病弱な体のせいで好きなことが出来ないって口論になってしまって、部屋から出てこないんだ。様子を見てきてくれるかな?」

「もちろんですお館様!そのために今日は参りました!」

「ふふっ、相変わらず元気だね。ありがとう。」

そんな会話をしたあと、俺はA様の自室へと向かった。途中で任務報告で来ていたという宇髄も連れて。

「A様、失礼する。入ってもいいか!」

そう聞くと、

『…だ…め…』

一言言われた。なにか様子がおかしいと感じた俺が襖を開けようとするとすると隣から

「なーに地味に暗くなってんだぁ?開けるぞ〜」

と言いながら宇一足先に宇髄が部屋の襖を開けた。すると布団の上にうずくまって心臓の部分を握っているA様の姿が。

「おい!大丈夫かよ!」

宇髄が先にA様に近づいて言ったので俺も後からついて行くと

『なん…で、、あけた…の…』

「様子がおかしいと思ったからだ!よもや!とてもキツそうではないか!」

喋れる雰囲気じゃなかったのでひとまず胡蝶を呼ぶことにした。

『やめ…てよ。なんで、呼ぶの…』

そんなことを言っていたので、辛そうだからだ!そう言って宇髄はA様の手を握り、俺は背中を摩っていた。すると、見えてしまった。右足に包帯を巻いているのを。宇髄も気づいたようで

「なんだこれぇ?」

そう聞くと、

『やめて!外しちゃだめ!』

心臓を抑えていた手を右足に移した。大丈夫なのか心配になりながらも、その包帯の下はどうなっているのかすごく気になっていた。しかし今はそれどころじゃないと思い宇髄と背中を摩っていると

『あっ…いっ、たい…』

そう言って気を失われてしまった。

「「大丈夫か!!」」

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かにパン(プロフ) - 名無し82162号さん» ありがとうございます! (2022年1月6日 19時) (レス) id: 389140c462 (このIDを非表示/違反報告)
名無し82162号(プロフ) - 面白い (2021年9月27日 21時) (レス) @page1 id: 90bfde0de7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひすい | 作者ホームページ:http://nanasaizihakawaigarareru.01  
作成日時:2021年8月13日 17時

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