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萩原side
｢Aちゃん｣
就寝時刻間近の時刻、俺はAちゃんの部屋を訪ねた
ガチャッと開かれた扉から、そっと顔を覗かせて『ハギ…？』と呟く彼女は少し眠たそうだ
『何かあったの？』
｢いや、昼間のこと謝りたくてさ｣
まさかあんな風に変な空気になるとは思ってもいなかった
俺は少しでもAちゃんの手助けをできればと、俺なりに誘導したかっただけ
Aちゃんを後押しするつもりが、困らせる結果となってしまったのは俺の考えが甘かったからだ
｢ごめんね…ただ盛り上げたかっただけなんだ｣
『別に気にしてないよ』
Aちゃんはいつもそうだ
他人に迷惑をかけられたり、カチンと来ることがあっても怒るのは一瞬
後は綺麗さっぱり忘れているのか、それともただ単に冷静さを取り戻した時に大したこと無かったと自分の中で割り切っているのか
俺はそんなAちゃんに許されるのはこれが初めてではない
陣平ちゃんと喧嘩した時も勢いは一瞬だけで、時間が経てば元通り
それはもしかしたら、Aちゃんがそういう風にあと腐りがないからなのかもしれない
『ハギが謝罪に来るなんてびっくり』
｢その言い方だと俺がロクでもないみたいじゃん！｣
『実際ロクでもないしね』
クスクスと笑うAちゃんは本当に気にしていないみたいだ
なんだかんだ心が広いAちゃんに俺は甘えてしまっている
『ハギの事だからさ、変な気ぃ回したんじゃないの？』
｢え？！なんでバレてるの？！｣
『もう！前にも言ったじゃん！何年の付き合いだと思ってんの？』
悪戯っぽく笑う彼女にはお見通しだったようだ
俺は、あはは…と頬をかくことしか出来なかった
『私の初恋知ってるの、ハギだけだしね』
｢え、俺だけなの？｣
『うん。なんなら私、ハギに言ったことも覚えてなかったし』
｢酷いね｣
『当時の私はさ、ハギくらいしか頼れる友達が居なかったんだよ
だからさ、これからも秘密。ね？』
俺の大好きな笑顔でそう言いきった彼女に、俺はうん。としか言えなかった
俺の初恋の相手は、Aちゃんは多分気付いてもいないんだろうな
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ふゆねこ(プロフ) - 更新されてて泣いた߹ᯅ߹また見直しますᡣ𐭩ᡣ𐭩 (3月4日 23時) (
レス) @page27 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - 続きみたい、、好きです、、まじで更新待ってます、、！ (8月28日 3時) (レス) @page26 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続きが読みたいです (2023年1月2日 21時) (レス) @page26 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
sora_(プロフ) - この小説がこの世の中で一番大好きです😭 (2022年11月27日 17時) (レス) @page26 id: e3e01b6152 (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王 - 松田さぁん！近づくなよ〜マドンナに､､､萩原が切なすぎ問題､､､ヒロくんとゼロくんの絡み可愛い💕 (2022年8月10日 9時) (レス) @page26 id: c75fcc9307 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひぃな | 作成日時：2022年6月19日 22時
