【名探偵コナン】私はひとりじゃ生きられない。2nd【松田陣平】

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｢おはようAちゃん！｣




『…河合さん おはよ』





あの後就寝時間を裕に上回るまで話したりカードゲームをして過ごた




その為、現在圧倒的眠気に襲われている




眠過ぎて目が開かない。顔も浮腫んでて色々と最悪





そんな中でも清掃に向かわなければサボりと見なされ、教官に何をされるか分かったものでは無い





渋々清掃に向かおうと部屋のドアを開けた瞬間だった





そこにはニコニコと昨日と同じく可愛らしい笑みを浮かべた河合さんが立っていた





普通に驚いたが声を上げる気力もなかった




そして冒頭に至る








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挨拶を交わした河合さんは｢えっと、｣と少し言いにくそうにしていた





暫しの沈黙が私達2人の間に流れる






…気まずいから扉閉めたら怒るかなとか思ってないからね、うん







『……昨日はハギがいきなりごめんね？』






「え？あ！全然大丈夫だよ！



私こそ長話しちゃってごめんね？



萩原くん、後ろでずっと待ってたもんね」






気まずさに耐えられなかった私は先に口火を切る事にした






少し安堵の表情を浮かべた河合さんは全然！と手をぶんぶん振りながら必死に大丈夫アピールをしていた





なんなら「萩原くんに悪いことしちゃったな…」と項垂れてる





可愛い子って何やっても可愛いんだな






『ねぇ、昨日なにか言いかけてなかった？』





「あ……」






河合さんの目の色が変わったのが分かった




言ってくれるのを待っていたかのような反応に、なんだか嫌な予感しかしない





「あのね、その事なんだけど……



Aちゃんに頼みごとがあるの」





『…頼みごと？』





“頼みごと”と聞いて、嫌な予感が益々湧いてきた







「私ね、松田くんが好きなの……」





嗚呼、





「だから……」






この子もか＿＿＿＿＿＿＿＿＿






「協力、して欲しくて…」






この瞬間が嫌いだ




どうしても嫌気が刺す




嗚呼、私に近付いてきたのはこうやって陣平との恋の架け橋に私を利用するためか




そんな風に思った瞬間、全てのピースが見事に一致したかのように納得がいってしまう







『ごめん』





「…………え？」








あくまでも無害を装った笑顔を貼り付けて、そして淡々とこう告げる







『私、そういう事はいつも断ってるんだ



だから河合さんのその頼みは聞けない』

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