【名探偵コナン】私はひとりじゃ生きられない。2nd【松田陣平】

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1人だけ取り残されてる陣平





そんな陣平に『マドンナって呼ばれるくらい可愛い子が他の教場にいるんだって』と短く説明すると、あまり興味が湧かなかったのか｢へぇ…｣とだけ返された






｢陣平ちゃん興味無さそうだね｣




｢実際ねぇからな｣



｢っはは 流石だねぇ｣






陣平の態度を見たハギが含みのある笑いをしたのがちょっと引っかかったが、その子の事を知っていそうなハギに『ハギは知ってるの？』と問う





｢まぁね｣




と短く返されたが、ハギもあまり興味はなさそうだった





意外だな ハギのことだから、可愛い女の子には目がないから絶対食いつくと思ってたのに





｢萩原くん！その子ってどんな子なの？｣






｢んーそうだな…俺も可愛いとは思ったけど……



他の教場の奴らは天使だって言ってたかな｣





『天使…？』






先程曲がり角でぶつかった女の子がふと脳裏をよぎる




確かにあの子もすっごく可愛かった






｢話したことある？｣





｢それはないな〜｣






ははっと笑うハギは、いつもの雰囲気とはどこか違っていて違和感しか感じられなかった





それは陣平も同じのようで、佐々木さんらとその子について話すハギをどこか怪訝そうな表情で見つめていた






｢萩原くん！今から2つ隣の教場行ってマドンナ見てこようよ！｣





｢んー、今からかぁ｣




『…珍しいね。いつものハギなら即効ノリ気で行く！とか言いそうなのに



なんか変なものでも拾い食いでもした？』






｢うん？Aちゃん酷いね？俺の事なんだと思ってんの？｣





乾いた笑みを浮かべるハギの質問を無視して言葉を続ける






『なんか理由でもあったりするの？』






じっとハギを見つめるとハギは観念したのか溜め息を吐き、｢そんなに見たいなら行こっか｣と言った





その言葉に2人はやった！と喜ぶ





目の保養を求めていた先程の私なら喜んでいただろうが、今の私はハギの異変の理由がどうしても気になっていた為、違う意味でマドンナに会えることに喜んでいた





｢陣平ちゃんも来る？｣






私達3人を引き連れて食堂を出ようとすると、ハギが陣平に声をかける





だが陣平は｢俺は興味ねぇからお前らだけで行けよ｣と言い、欠伸をしただけだった





うん 本当に興味が無いらしい

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