【名探偵コナン】私は1人じゃ生きられない。【松田陣平】

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ゆっくり歩き出す私達




陣平は何も言わずにただただ手を握ってくれた







｢……リレー 頑張ったな｣




ずっと無言だった陣平が漸く口火を切った







『…陣平が信じてくれたから



それに最後、陣平が応援してくれる声を聞いて頑張ろうって思えたよ』





そう告げると、より強く指を絡められた





『でも驚いたよ 陣平応援してくれる割に最後脅しかけてくるから』




｢頑張れたろ？｣




『まぁね』




得意気に笑う陣平があまりにも可愛らしくてつられて笑ってしまう





ちなみに、負けてたらどうしてた？と好奇心で聞いてみると、｢問答無用で往復ビンタだな｣と返された




あの時頑張って本当に良かったと確信した






｢……んな事よりお前、俺がバトン渡す前に隣の教場の奴と何話してたんだよ｣




『ああ、田中くんのこと？


アンカーが女で安心しきってたみたいだから威嚇してた』




｢流石だわ｣




揃いも揃ってニヤリと意地の悪い顔で笑う




お互い“舐められたらやり返す”がモットーだからな





｢陣平も待機してる時に元陸上の女の子と話してたみたいだけど何話してたの？｣





｢吉永の事か？｣




『その子かな？ショートカットの背高めの子なんだけど』




｢アイツとはお前について話してた｣





……私？なんで？




意外も意外 まさか私が会話の中心だったとは思いもしなかった




『どんな事話したの？？』と好奇心満載の質問をすると陣平は説明してくれた







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｢アンタ松田でしょ？｣



｢あ？誰だお前｣




｢隣の教場の吉永。ね、松田ってあの松田Aと双子なんでしょ？

仲良いの？｣




｢まぁな｣




｢いいなぁ…実は私、めっちゃ松田Aのファンなんだよね！



入校式で見かけて一目惚れしちゃってさ



今度紹介してよ！｣




｢ヤダ｣





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『……え？それだけ？』



｢ああ｣



なんだよ拍子抜け…




何か話してる様子だったから、親密な関係にでもなったのかと思った




てかあの子、私のファンってどゆこと





｢ンな事よりほら｣



『ん？』




｢お願い、俺が聞いてやる約束だろうがよ｣

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