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「A」
「…………」
「おーきーろー」
北斗の声が聞こえる。
着いたのかな。
「んー……」
眠いときって、ぱっと起きれないよね。
意識はちょっとあるけど目を瞑って眠りの余韻に浸りたいみたいなのあるじゃないですか、今それです、それ。
え、ありますよね？
ずっと私は北斗の肩を借りてたらしくて、まだ目は瞑ったままだけど身体半分に温もりを感じるのが分かる。
「おい、いつまで寝てんだよ」
起きてるってばー。
「……起きないと、ちゅーするよ」
う、ん？？？？
「…！？」
「あ、起きた？」
「びっ、くりしたぁ…からかわないでよ、」
「Aが起きないから」
驚いて思わず目開けちゃったけど、
ほんとに私が起きなかったらどうしてたの？
私は…別にそれでも……
…って、恥ずかし！！何考えてるんだ。
「ほら、バス降りるよ」
「うん、……え、手、」
やっと気づいたんだけど、
北斗の膝の上あたりで私たちの手が繋がれていた。
「なん、、え、これずっと…？」
「これ？Aが寝ぼけながら繋いできたんだろ」
「へ？」
「ずっと離れないから俺も諦めたの、」
「えぇぇ…」
「ん、いいから早く降りるよ」
そのまま手を引かれてバスを降りると、
ゆづちゃんが待ってくれていた。
「あ、A帰ろー」
「うん、じゃあまたね北斗」
「ん、」
「あの…いろいろとありがとう」
何に対してか分からないけど、ほんとにいろいろ。
バイバイって手を振って、
そのままゆづちゃんと帰宅した。
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hiina(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！！お楽しみいたけただようで嬉しいです(泣)ぜひこれからもよろしくお願いします！ (2021年2月14日 20時) (
レス) id: dd01d7da97 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 完結おめでとうございます！ めちゃくちゃキュンキュンするお話でした(>_<) (2021年2月14日 3時) (レス) id: e3d456c007 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiina
| 作成日時：2021年1月20日 23時
