【MU】ド腐れ縁 (ページ5)

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3話ページ5

「友愛会のパーティ？」

1029号室には、Aと、ルームメイトであるマディアン・ソビエラが何やら楽しそうに立っていた

「そうよ！かっこいい先輩たちと一緒にいられるチャンスなのよ！」

自分の頭からハートを飛ばすマディ

八つの黄色い触手を小さくパタパタとさせていて、オレンジの頬はほんのり赤くなっていた

彼女は経済学部の1年生で、お調子者だった

「ねえ行きましょうよ！パーティ！」

興奮気味にAの手を取るマディ

当の本人であるAは顔を引きつらせて笑っていた

ああ、少し強引なところを除けば、いい子なんだけどなあ

Aは頭の中で考えていたことを、ふっと消した

「悪いけど私、勉強したいし…」

「勉強なんていつでもできるでしょ！パーティは今日しかないのよ！」

幼馴染とも何も言ってないんでしょ！だったら行きましょうよ！

彼女の言う幼馴染とは、サリーである

それもそうだ

今私は彼に対して怒っている

誰か別の科の女の子と仲良くなって、この気持ちを吹き飛ばしてしまおうか

うーんと悩みだしたAを見逃さず

「だったら行きましょうよ！」

と、マディが言った

彼女の方が一枚上手だったようだ