とある王国の6人 (ページ1)

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プロローグページ1

昔々の出来事。
この地には誰もが羨ましく思うほどの楽園があったらしい。
国民は権利に守られており、貧しい人など一人もいなかったそう。
王様なんていなくて、国のトップに君臨するのは6人の青年。
彼らはお城で宴会を国民全員で行ったり、着飾らず街を歩いていた。
しかも、話しかけやすく親しみやすかったため国民からも慕われていたらしい。
彼らは戦争にも強く、そんな彼らに憧れて自ら兵士になろうとする人たちが後を絶たなかったらしい。
そんな楽園にも、もちろん地獄があった。
それを彼らは国民に見せないように、全て6人で解決していたらしい。
きっと彼らは、どの分野においてもとてつもなく優秀だったのだろう。
これだけ有名な人たちなら大体の素性は明かされることだろう。
だが、彼らの最期は誰も知らない。
「きっと仙人になったんだ！」とありえないことを言っている人もいる。
そしてさらに、この楽園もどのように消えたのかがわからないというのだ。
ただ一つ、楽園について書かれた書物に書かれていた消滅についてのものがある。
そこには「彼らが消えた後、その楽園は滅びた」と書いてあった。
これは正しいのだろうか、それとも勝手な憶測なのだろうか。
本当に歴史は難しい。
今から君たちが見るのは、強く心優しい彼らが国や国民のために奮闘する記憶である。
しかし、とても中途半端なところで終わるので注意すること。
分かっている事実だけを覗き見るものである。