24話 Side luz ページ32
微塵切りの作業が終わり、僕は部屋に戻ってきた。
天月くんとまふくんがカメラで遊んでいるので、暇だったのだ。
スマホで遊ぼうかな、とか思って。
しかし、階段を登り和室を横目に部屋のドアを開けると、泣き声が。
ここに女の子は1人しかいないので、誰だかは言われなくても分かる。
luz「…Aちゃん、なんで泣いてるん…？」
僕がそう言った瞬間、こちらを振り向く涙目のAちゃん。
涙目っていうか、涙を溜めた目、の方が合ってるかな。
すごく充血している。
どれだけ泣いたんだろうか。
luz「なにがあったん…？」
とりあえず僕はスマホで遊ぶことから変更し、Aちゃんの隣に座る。
泣き顔はとても悲しそうだった。
どうしても抑えが利かなくなり、頭を撫でた。
さらさらの髪。念入りにケアがされている。
luz「…」
こんなときに、髪がサラサラってだけでときめいてしまう僕はまだまだコドモなのだろうか。
貴方「…!」
名前を呼ぶような目で僕を見つめ、若干収まってきたであろう涙をまた溢れさせた。
luz「…なに？」
できるだけ優しく質問したつもり。
どうだったかな。
貴方「私に、優しくしないでください…っ」
luz「え…？」
突如出された言葉。
震えた声でそう言ったAちゃん。
なにかを必死で耐えている。
少しでも気を緩めたら、声になんかならなそうだ。
luz「…なにがあったか、言えるなら話してみ？」
貴方「………」
最初こそ言いたげではなかったが、
何度か質問をしてる内に、自分から話すようになった。
次々と語られる、愛と別れ。
無自覚のうちに、必死で耐えてきた3年間。
優しさに触れると泣き出してしまう今日。
貴方「…ぅ、く…」
また泣き出してしまう綺麗な目。
思わず僕は抱き締めた。
まふくんが先に抱き締めたのはちょっと嫌だったけど、そんなことはどうでもいい。
ただ抱き締め、頭を撫でた。
luz「…大丈夫や……」
それしか言えない僕は、ここから救ってあげることはできないのだろうか？
一度緩んだ細い糸をもう一度結ぶように、
不器用な僕にはAちゃんの涙を止めることができなかった。
僕の服の胸辺りは、涙で濡れていく。
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りま。 - 私もエレクトーン習ってますよ！ もう習い始めて10年くらいです笑 (2017年4月30日 2時) (
レス) id: 87c68ab534 (このIDを非表示/違反報告)
てぃにー(プロフ) - 五話前の雑談？見させてもらいました！私も年長くらいからエレクトーンやっているんです！エレクトーン知っていたりやっていたりする人が結構少ないので親近感湧きました！ (2017年1月31日 21時) (レス) id: b64373c183 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 凉秋さん» コメントありがとうございます!デュラララチャット面白いですよね!今度ぜひお話しましょ! (2017年1月28日 11時) (レス) id: 9851f42922 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます!そう思っていただけて光栄です◎ (2017年1月28日 11時) (レス) id: 9851f42922 (このIDを非表示/違反報告)
凉秋 - 面白いです！チャットやってるんですね！私の友達がデュラララチャット(？)やってました！私も少しやってましたがやる暇なくて…(笑) (2017年1月26日 16時) (レス) id: f98425d45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りあ x他1人 | 作成日時：2016年8月16日 18時
