story84 ページ40
その後の話はかなり簡略された。リヴァイがさくっと終わらせてしまったのだ。
「森で狼バージョンのこいつと会って、洞窟で雨宿りをした。うとうとしてたらいきなり悲鳴をあげて、見てみたら尻尾が燃えててな。よくわからんうちにこいつが湖に飛び込んで、浮かんできたと思ったら人間の姿だった。以上」
「明らかにめんどくさくなったって纏め方だな」
「いちいち詳細に話すこともねぇだろ。実際、それくらいしか報告するようなことはないからな」
ミケからのツッコミを華麗にスルーし、リヴァイの目がエルヴィンへと向けられる。
「で？どうするつもりだったんだ。確かAを正式に入団させるのは、こちらから仕掛けるためとか言っていたが」
「ああ。そのためにも、敵を把握しなければならない。……A。君に協力を頼みたい」
「…？エル、おねがい？」
「そうだ。……君の血液提供、それと、催眠術による記憶回復を試したいと思う」
前者の依頼は、まだわかる。Aを保護した時点で行おうとしたのだが、今よりも身体を締め付けるものを嫌がっていた当時は、採血などできなかった。今ならばAも我慢するということができる。だが、後者は。
「……エルヴィン、それ本気？」
「もとは君の提案だろう、ハンジ」
「いや、あれは本気でやろうとか信じてるとかそーいう訳じゃなくて…。そもそも、モブリットに催眠術ができる、ってところから本当かどうか怪しいよ？」
「だとしてもだ。一パーセントでも可能性があるなら、全て試す。Aの記憶…特にスーリヤに拾われる前の記憶がよみがえれば、敵を知ることもできるはずだ」
まさに、突拍子もない話だ。よりによって、催眠術。だが、手段を選ぶ余裕はない。
「……Aの会話能力を考えれば、正攻法は時間を浪費するだけ。そう言うことか」
ミケの呟きが、それを決定付けた。
(よし。お前ら出ていけ)
(すごいな、その変わり身！)
(というか、Aを抱いたままだな…)
(やれやれ。こうも見せ付けられると独り身には毒だ)
(そう思うならすぐ消えろ)
(リー！エル、群れ、仲間！ひどい、言わない！)
(正しくは？)
(…エル、仲間…だから？ひどい……こと、いわな、いう、いって…言ったら、だめ)
(合格だ)
チュ。
(((リア充爆発しろ)))
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さと芋 - すっごく面白いですo(｀ω´ )oこれからも頑張ってください！ (2015年4月10日 1時) (
レス) id: 1ff7e22c1f (このIDを非表示/違反報告)
☆ユウ☆ - えっΣ（ﾟдﾟlll）使ってなかったんですか？なら大丈夫じゃないですか〜( ´ ▽ ` )ﾉ (2015年4月9日 21時) (レス) id: ef0a60f552 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ゆうさま>言われてきづきました。あまり古いネタ使ってなかった…！ (2015年4月9日 20時) (レス) id: 675366c207 (このIDを非表示/違反報告)
☆ユウ☆ - ありがとうございます！古いネタってどんなやつですか？ (2015年4月8日 23時) (レス) id: ef0a60f552 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ゆうさま>おきになさらず！同じ趣味をもつかたと話すときは、あまり年は気にしないので。ネタ…結構古いネタとか、つかってます。たぶん。（← (2015年4月8日 22時) (レス) id: 675366c207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯霧
| 作成日時：2015年4月6日 19時
