story72 ページ28
エルヴィンから離れようとしないAを宥め、とりあえず会議は後日、とする。そのあとハンジが貸してくれたマントをしっかりと被せ、エルヴィンは外に出た。
向かったのは、本部建物の屋根の上。危険を承知で彼女の心を少しでも癒してやりたかった。
「……少しは、落ち着いたか？」
「……エル、なん、で？」
リヴァイの行動の意味を問うているものだと理解しながら、エルヴィンは違う答えを言う。
「たまには、夜空の元で会話する、というのも悪くないだろう？」
Aが狙われている状況は忘れていない。周囲を常に警戒していたし、実はミケが暗がりに潜んでいる。いつものAならば気づくだろうに、今はその余裕すらないようだ。
「……リヴァイが、怖いか？」
「！！」
弾かれたように顔をあげ、エルヴィンをじっと見る。いつかのようにじっと見返してくるその瞳は、優しく、悲しそうだった。
「…リー、好き…でも、さっきのリー、怖い」
あの行動はなんだったのか。そもそも、何故リヴァイが怒っていたのか、それすらわからない。理由は聞けたが、納得なんてできなかった。Aからしてみれば、コミュニケーションの延長だ。なのになぜ、今になって。
混乱し、頭が悲鳴をあげていた。そんなAの髪を撫でながら、エルヴィンは慎重に言葉を紡ぐ。
「リヴァイと出会って、そう長い付き合いというわけではないんだ。たまに、私にもよく理解できない行動をとることもある」
「エルも、わからない…？」
「ああ。だが、リヴァイの行動には必ず意味がある。それだけは、断言できる。……A。君が何をされたのか聞くつもりはない。だけど、できればリヴァイと話してほしい」
「……リー、と、はな、す…」
「そうだ。きちんと話して、それでもリヴァイを許せないなら、その時は私に言ってくれ」
その声音は切実で、そして願いは誠実なもの。エルヴィンの、リヴァイへの信頼を感じとり、Aは頷いた。
(必ず意味がある。そうだろう？)
(考えなしに動くお前じゃない)
(ただ、不器用なだけだ)
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さと芋 - すっごく面白いですo(｀ω´ )oこれからも頑張ってください！ (2015年4月10日 1時) (
レス) id: 1ff7e22c1f (このIDを非表示/違反報告)
☆ユウ☆ - えっΣ（ﾟдﾟlll）使ってなかったんですか？なら大丈夫じゃないですか〜( ´ ▽ ` )ﾉ (2015年4月9日 21時) (レス) id: ef0a60f552 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ゆうさま>言われてきづきました。あまり古いネタ使ってなかった…！ (2015年4月9日 20時) (レス) id: 675366c207 (このIDを非表示/違反報告)
☆ユウ☆ - ありがとうございます！古いネタってどんなやつですか？ (2015年4月8日 23時) (レス) id: ef0a60f552 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ゆうさま>おきになさらず！同じ趣味をもつかたと話すときは、あまり年は気にしないので。ネタ…結構古いネタとか、つかってます。たぶん。（← (2015年4月8日 22時) (レス) id: 675366c207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯霧
| 作成日時：2015年4月6日 19時
