Story89:甘露寺side ページ48
訳の分からないまま伊黒さんとやってきてしまった、しのぶちゃんたち曰く『異世界』という場所は、私の心を惹きつけてやまないものばかりだった。しょっぴんぐもーる、という、私たちの世界でいう市場のようなところにいけば、人はとても多いし可愛いものばっかり!あれも、これもと目移りしちゃう私だけど、Aちゃんがいろいろ試していいよって言ってくれて、本当に楽しかったわ!
食べ物もいっぱいあったわね、食品売り場?と言う場所でお野菜やお肉、お魚まで種類がたくさんあって、季節のものも関係なくあったりして、とても驚いた。
何よりも驚いたのは、そこに桜餅があったのよ!冬なのに!それを手にとって感動していたら、Aちゃんが声をかけてくれて。
「蜜璃ちゃん、桜餅好きなの?」
「ええ、大好きよ!私、桜餅の食べ過ぎで髪の色がかわってしまったくらいなの!」
「そっかぁ。私も好きだよ、桜餅」
おいしいよね、買っていこうか。とあるだけぽいぽいかごに放り込む彼女は、すごいと思う。不死川さんたちの話だと、鬼とか鬼殺隊とか、この世界には全くない話らしくて。とても平和な世界なんだって。そんな彼女が、いきなり刀を突き付けられたりして怖くないはずないのに、みんなの世話をしてくれたらしい。そしてきっと、私と伊黒さんの面倒も見ようとしてくれている。
「Aちゃん。私の事、気持ち悪くない?」
気づいたら、そう問いかけていた。
「え、なんで?」
「だって…私、大食いだし…今も、桜餅の食べ過ぎで髪の色が変わった…なんて、普通あり得ないわ」
「そう?まぁそういう人もいるんじゃない?大食いなのは…びっくりしたけど、いいことじゃない。健康だって証だよ」
笑顔でそう言い切ってくれる彼女に、安心感を感じる。煉獄さんとは違う、安心感。包まれるような、穏やかな。…ああ、御館様に似ているんだ。と少しだけ思った。
「ありがとう、Aちゃん!私、できることなんでもやるからね!何かあったら、いってね!」
「お、おおう、うん、わかった」
ぎゅっと手を握ってそういえば、私の勢いに押されてちょっと困った顔をしているAちゃんが、可愛くてキュンキュンしちゃったのは、また秘密。
(甘露寺に手を握られているだと…!?小娘の分際でなんてうらy…立場を考えて)
(伊黒さん、本音漏れた)
――――――
蜜璃ちゃんのキュンキュン、うまくだせないっすOTL
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灯霧(プロフ) - 絵宙(えそら)さん» ぎゃあ!見つけ次第順次直していきます……!ご指摘、お気遣いありがとうございます!頑張ります! (2020年4月16日 9時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - 宇髄さんの「ずい」は骨へんですよ〜公式さんも間違えてましたね…w公式さんは少し寝た方が良いと思うんですよ…w天元郎にしちゃってましたし…夜中作業でしたら灯霧さんも寝てくださいね!!! (2020年4月15日 17時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 神夜神美さん» ありがとうございます!体調の心配まで……!腰を痛めているなうな私には有難いです!← (2020年2月23日 18時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
神夜神美(プロフ) - すごくおもしろくて最高でした!更新頑張ってくださいね!でもお体にもお気をつけてください!! (2020年2月23日 16時) (レス) id: 0f455588ed (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます!ぜひぜひ、楽しんで頂けたらなによりです! (2020年2月21日 23時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月20日 15時