Story76 ページ33
「きゃぁあ!?Aさん、アワが!」
「不死川さん!洗剤入れすぎです!」
「はぁ!?俺のせいかよォ!?」
「不死川さんがAの言う通り入れなかったせいだから、そうだね」
「ご丁寧な解説どうもォ!つか時透!1人避難してねぇで手伝え!」
洗濯機の前で泡まみれになりながら洗濯機を止める。私の両隣には同じく泡まみれになったしのぶちゃんと不死川さん。むいくんはちゃっかり避難してた。うーん、恐るべし霞柱。
「ちょろっと入れるって言ったじゃないですか!」
「いまのはチョロっとだったろォが!」
「いいえ、いまのはドバッとですね」
「遠目に見てもドバッとだったね」
「それに途中で開けるなとも言われていました」
「でも不死川さんが開けたからこうなったんだし」
「〜〜〜〜〜っ!クソがァ!」
ダンっ!と棚に液体洗剤のボトルを叩きつけた不死川さんが、肩をいからせて浴室へと入った。というか、こもった。
「……え、拗ねた?」
「拗ねましたねぇ」
「拗ねたね」
「嘘ぉ!?」
アワアワになった洗濯物を避難させようと思っていたのに、と浴室を見てしまった。子供か!?
とりあえず半分くらい洗濯物を救出してカゴに戻して、水抜きホースを取り出す。セットして浴室までホースを伸ばして(蛇みたい、伊黒さん?というむいくんの呟きはスルーした)浴室の扉を思い切り開けて。
「不死川さん、拗ねるなら自分の部屋でしてください!邪魔です!」
「邪魔ァ!?」
「ここで浸け置きにするんですから、ほらどいたどいた!」
ヤンキー座りしている不死川さんの頭に、ホースをぐっと押し付けた。
「それとも、ここで洗剤と汚れまみれのお湯に濡れたいんですか?」
「……クソがァ」
「クソでもなんでも結構!さぁさぁ、どいたどいた!」
そんな私の態度に盛大な舌打ちをした彼は、ドタドタと足音高く浴室を出ていく。最近不死川さんへの対応が酷い?そんな事ないって、だってほら。
「あらあら、不死川さん子供みたいですねぇ」
「というより、子供でしょ」
同僚にもあの扱いされてるんだから。私は悪くない!
ホースを浴槽に突っ込んで、洗濯機まで戻る。ついでにこれの使い方を2人に教えて、起動。というかそもそもみんなで洗濯機の前にいたのは、これから家にいる時間が長くなるだろう3人にちゃんと家事をしてもらいたかったからだ。まぁ…不死川さんには掃除をしてもらおう。
(そんなこんなでとりあえず)
(一回目のお洗濯は失敗に終わった)
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灯霧(プロフ) - 絵宙(えそら)さん» ぎゃあ!見つけ次第順次直していきます……!ご指摘、お気遣いありがとうございます!頑張ります! (2020年4月16日 9時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - 宇髄さんの「ずい」は骨へんですよ〜公式さんも間違えてましたね…w公式さんは少し寝た方が良いと思うんですよ…w天元郎にしちゃってましたし…夜中作業でしたら灯霧さんも寝てくださいね!!! (2020年4月15日 17時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 神夜神美さん» ありがとうございます!体調の心配まで……!腰を痛めているなうな私には有難いです!← (2020年2月23日 18時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
神夜神美(プロフ) - すごくおもしろくて最高でした!更新頑張ってくださいね!でもお体にもお気をつけてください!! (2020年2月23日 16時) (レス) id: 0f455588ed (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます!ぜひぜひ、楽しんで頂けたらなによりです! (2020年2月21日 23時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月20日 15時