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Story67 ページ24

予定通り3時前に出勤。2階へと登る。


「おはようございまーす」
「おはよう、Aちゃん」
「おはよう。両替はしておいたよー」
「ありがとうございます、菊池さん」


挨拶をしながらタバコをふかす菊池さんとシゲさんに軽く挨拶して、はい、とお土産を渡す。先程の和菓子屋さんで買ってきたものだ。


「来る前に寄ってきたので、お裾分けです。よかったら食べてくださいね」
「お、栗羊羹」
「ありがとう、みんなでいただくわー」
「なんだったら賄い早めにしてみんなでお茶でも大丈夫ですよ。ところで何かありました?」
「んー、予約が増えちゃったんだよね。19時に4名、和風」
「あらら……すると3階満席ですか。1人じゃ、回すの難しいですね。ちょっと調整してみます」
「うん、よろしくー」


会話をしてから、みんなが待つエレベーターに戻る。4人でいっぱいになる小さなエレベーターの中には、上品な和菓子の香りがした。


5階にあがってすぐ、むいくんがお茶の準備をしてくれる。その間、奥のキッチンスペースを使って不死川さんが、トイレでしのぶちゃんがそれぞれ着替えを済ませた。昨日結べないと言っていたのに、しのぶちゃんの首にはきちんとネクタイが結ばれている。


「わお。結び方、覚えたの?」
「ええ。昨日のランチの時に、暇だからって鏡の前でなんども練習する時間をいただきまして」
「すごいなぁ。みんな、頭良すぎじゃない?ハイスペック過ぎて笑える」
「はいすぺっく……?」
「覚えるのも早いし、順応性も高いし。羨ましい」
「褒めていただいて、ありがとうございます」
「まぁ俺らは、よく分かんねぇ血鬼術とよく戦っていたしな」


コックコートを着て出てきた不死川さんの言葉に、パソコンを起動しながら苦笑する。多分彼らのスペックの高さは、それだけ経験値の差なんだ。鬼と戦っていればきっとその血鬼術とやらや戦略などで思いもよらない事も多かっただろう。だが命の危険に晒されているから、順応せざるを得なかったのだ。


「くだらない血鬼術…なんてものもあったね」


はい、お茶。と用意してくれた湯呑みをローテーブルに並べるむいくんに、礼を言って受け取る。


「あー……あったな、」
「なんというか、微妙でしたねぇ」


(どんな血鬼術なんですか?とテーブルを囲む輪に入ると)
(3人とも微妙な顔をしていた)

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灯霧(プロフ) - 絵宙(えそら)さん» ぎゃあ!見つけ次第順次直していきます……!ご指摘、お気遣いありがとうございます!頑張ります! (2020年4月16日 9時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - 宇髄さんの「ずい」は骨へんですよ〜公式さんも間違えてましたね…w公式さんは少し寝た方が良いと思うんですよ…w天元郎にしちゃってましたし…夜中作業でしたら灯霧さんも寝てくださいね!!! (2020年4月15日 17時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 神夜神美さん» ありがとうございます!体調の心配まで……!腰を痛めているなうな私には有難いです!← (2020年2月23日 18時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
神夜神美(プロフ) - すごくおもしろくて最高でした!更新頑張ってくださいね!でもお体にもお気をつけてください!! (2020年2月23日 16時) (レス) id: 0f455588ed (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます!ぜひぜひ、楽しんで頂けたらなによりです! (2020年2月21日 23時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月20日 15時

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