【鬼滅の刃】引きこもりニートしようとしたら鬼殺の剣士がいらっしゃったようで……？2【逆ハー】

Story62 ページ16

家を出たのが予定通り9時半過ぎ。10時ちょっと前にお店について、車だけ先に入れる。建物の大きさに3人ともぽかんとしてるのが丸わかりで、ちょっとおもしろい。そんな3人は、帽子とマスクだけとりあえずしてもらった。


「まずは一番時間のかかる、メガネかなぁ…。その後日用品の補充して、重くなる洋服は一番後に回そう。まぁ持ちきれなくなったら、一度車に積んじゃってもいいし。…3人とも、視力は悪くないの？」
「視力ですか？まぁ…一般の方々に比べたらそこそこいいと思いますよ」
「そっかぁ。じゃぁ完全伊達、かな。あとサングラスでしょ。…不死川さん、髪染める気はありませんか？」
「……」


無言の不死川さん。だが表情がめっちゃ歪んでる。


「ぶはっ…なんっつー顔してるんすか…っ！」
「ぁ？うるせぇ。染めねぇ」
「黒くするだけでも違うと思うんですけどねぇ…。むいくんは、髪を束ねる髪留めを買おうか」
「え、なんで。これでもいいけど」
「…だからね、目立つの、そのサラサラストレート」
「……？」
「髪がきれいすぎて目立つの！」
「…、うん、わかった」


若干…いやかなり強引な言い訳だが、私の勢いにむいくんはたじろぎながらもうなずいてくれた。よしっ！

そうこうしている間に開店し、並んでいた人たちがお店に吸い込まれていく。いらっしゃいませー！とあちこちで聞こえる声を耳にしながら、私たちは眼鏡屋さんへとむかった。



とりあえずだね、イケメンって、メガネかけても目立つやん。

それが、一番最初に思った事。傷も相まって荒々しい感じの不死川さんが、若干理知的に見えてしまった。いや、鼻血拭くかとおもったわ。
しのぶちゃんはしのぶちゃんで、いろんなフレームの眼鏡を片っ端からつけていてちょっと子供っぽく、ああ18歳なんだなぁ、ってちょっとなごんでしまった。
むいくんはサングラスのコーナーで固まって、動かない。目の前には弦の部分に派手な装飾があるもののようで。頭の上にはてなマークがいっぱい浮かんでいる。宇髄さん用みたい、と言っていた。誰だ。

お店の人に顔の大きさに合わせて眼鏡を調整してもらうこと、1時間。いやぁ悩みましたとも。結局不死川さんは銀縁の少し楕円に近い眼鏡、むいくんはプラスチック製の縁で黒いスクエアタイプ、しのぶちゃんはピンクゴールドで丸眼鏡にした。かわいい、これだけで飯食える。


(次は日用品！)
(ふふ、楽しそうですね、Aさん)
((…もう疲れた))

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