story24 ページ27
体よくAの面倒を押し付けられて、数日。
・午前の訓練。
「…リー…」
「いいか、この配置の時は…」
「あの…兵長…」
「…リー……」
「……………なんだ」
「食べる、どこ？」
「…さっき行ったところに行け」
・昼間の食堂
「皿に口をつけるな」
「……？」
「違う。スプーンはこう持つ」
「……こ、う？」
「そうだ。真似しろ」
「……ま、ね…」
・午後の会議
「よって、次回の壁外調査には…」
「…すぅ…すぅ…」
・夕方の食堂。
「食うところで走るな」
「うー！うー！」
「唸るな」
「はな、す！」
「てめぇが大人しくなったらな」
「りー！離す！いや！」
・夜。
「い、や！」
「うるせぇ、俺の部屋に寝るならきちんと洗え」
「や！いた、い！」
「目ぇ開けてるからだろうが。しっかり閉じてろ」
「や！！」
「……なんというか、意外だよね」
「まぁ…リヴァイはもともと、面倒見はいい方だと思うが…」
「Aもなんで、リヴァイにくっついてんだろうね」
「……さぁな」
ミケの部屋でのほほんと茶を飲む二人だが、その耳はダンボになっていた。
「……ようやく、か…」
なんとか今夜もAの身体を洗うという任務をこなしたリヴァイが、ため息をつきながらソファに背中を預けた。そのAは、窓の外をじっと見ている。
「なんで俺が、このガキの世話なんぞ…」
ぶちぶちと漏れる文句は止まらない。身体を起こし、ベッドに横になる。ふっと灯りを消しても、Aはじっと窓の外を見ていた。
「……おい」
「……？」
「今日は潜り込むなよ」
「……？」
「……はぁ。もういい。好きにしろ。吠えるな」
「ほ、える、だめ」
「そうだ」
布団に潜り、目をつぶる。
「……リー…？」
「……なんだ」
「…お、や、…み？」
「……あぁ、おやすみ」
(世話のかかる獣)
(だが、何故だろうか)
(第一印象ほど悪い気持ちにはならなかった)
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灯霧(プロフ) - darkroseさん» ありがとうございます！この話は笑いを取りにいってみました！（←）おたのしみくだされば嬉しいです！ (2015年5月7日 0時) (
レス) id: 675366c207 (このIDを非表示/違反報告)
darkrose(プロフ) - ９話面白いです！今から全部読ませていただきます！ (2015年5月6日 11時) (レス) id: b09570af35 (このIDを非表示/違反報告)
☆ユウ☆ - 一杯本読みます!!!頑張ります!!!!!! (2015年4月6日 17時) (レス) id: ef0a60f552 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ☆ユウ☆さん» え！？いや……一杯本読めば、言葉が勝手に出てきますよ…？昔からなので…それくらいしか思い当たらないです… (2015年4月6日 17時) (レス) id: 675366c207 (このIDを非表示/違反報告)
☆ユウ☆ - 小説書くコツを教えてください…(-｡-; (2015年4月6日 16時) (レス) id: ef0a60f552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯霧
| 作成日時：2015年4月5日 9時
