story44 ページ46
「なぜ、分かったんだ？」
「エルヴィンが腹黒いことは、よく知ってるからな。キースが絡んでいるなら、この依頼はキースから来るはずだろ。なら、キースは噛んでない。それでいてミケじゃなく僕にこんなことを頼むんだから、そりゃリヴァイと関係があると思うさ」
エルヴィンからの強い要望で三人を入団させたと、キースには聞いていた。ならばそこに関わりがあると思っても、おかしくないだろう。
「君の『訓練兵団総司令官』としての肩書きが欲しかった…とは思わないんだな」
「もしそうなら、エルヴィンは僕を呼び出したりしない。必ず、僕のもとを訪れるはずだ。なら今回の依頼は僕の肩書きが欲しいんじゃなく、確実にザックレーへコレを渡せる保証が欲しかったんだろ」
「やれやれ。本当に、Aには敵わないな」
苦笑混じりに両手をあげたエルヴィンが、Aを見つめる。
「知らなかったとは言え、君の弟を巻き込んですまない」
「気にするな。アイツだってガキじゃねぇ。エルヴィンに利用されたのは、アイツが馬鹿だからだ」
「だが、かなり危険な橋を渡らせてしまっている」
「その橋から落ちるなら、その程度ってことだ。僕は基本的に放任主義だからな。今までの人生からその辺を学んでなきゃ、落ちる。そうじゃねぇなら落ちない。それだけの事だろ」
弟相手にでも…いや、弟だからこそ、Aは容赦なく言い切る。双子とはいえ、十数年も離れていたのだ。リヴァイにはリヴァイの、AにはAの生き方と言うものがある。その過程でなにも学習できなければ、死んでも仕方ない。それがAの基本的な考え方だった。
「ロヴォフが失墜すれば、他の貴族たちも暫くは大人しくなるだろう。その間に、私の考案した陣形の調整をする」
「あぁ、あの長距離なんちゃらってやつか。あれは良くできてる。出くわした巨人をひたすら殺すだけのものより、合理的だ」
「ありがとう。Aにそう言ってもらえると、肩の荷が一つ降りた気分だ」
「他に百も千も背負ってるやつが言うことかよ。死ねばいいのに」
鼻で笑い飛ばし、立ち上がる。
「これは任せておけ。今から行ってくる」
「あぁ、頼む。ミケ。彼女の護衛をしてくれ」
「わかった」
(わざわざミケが留まっていたのはこのためかと)
(この時ようやく気付いて)
(僕も鈍ったなと、思ってしまった)
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灯霧(プロフ) - 777さん» 普通のペンだと難しいとおもいますよー。私も姉に投げつけたいww (2015年7月16日 9時) (
レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 南湖さん» 万年筆のようなものを想定しているので、返しは自作でしょうwwありがとうございます！頑張ります！ (2015年7月16日 9時) (レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
777 - ↓いったい何に使う気ですか;…と言いつつボクも欲しい！弟に投げつけたい！！自分のペンにカエシ付けられるかな… (2015年7月16日 0時) (レス) id: 1bd62eb53b (このIDを非表示/違反報告)
南湖(プロフ) - ペン先に返しがついてるペンってどこに売ってるんでしょう。欲しい← 更新頑張ってください！ (2015年7月15日 22時) (レス) id: 160e01a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 777さん» 固まらせたかったんです（←草がはえて嬉しい！ (2015年7月14日 23時) (レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯霧
| 作成日時：2015年6月27日 8時
