story41 ページ43
「お戻りまでには、二割増しでしょうか」
「終わらねぇな。…憲兵団関係は、サインだけして戻せ。やつらのことだ、いつもと変わらねぇだろうからな」
「私が代筆を？」
「お前以外に誰がいる？」
「そうですね。他に指示は」
「調査兵団関連は、持ってきてくれ。直接キースに確認する。駐屯兵団関係は」
「ざっと内容を確かめ、問題なさそうであればサインをします。厄介そうなものは手をつけず、後日ピクシス司令にアポを取っておけばよろしいですね」
「日程は任せる」
「わかりました」
「後は戻ってからやる。放置しておけ」
「…司令」
「なんだよ」
「何かありましたか？」
「…は？」
唐突な質問に、思わず振り返った。無表情なラファエルが、じっと見ている。
「藪から棒に、なんだ」
「いえ、少し空気が変わったようでしたので」
「……気のせいにしておけ。原因は自覚している」
「わかりました。私の気のせいということにしておきます。ですが、完全に溜め込んで身体を壊す前に、何とかしてください。貴女はもはや、貴女一人の身体ではないのですから」
「………ラファエル」
「何でしょうか」
「そのえらく誤解を招きそうな発言は、アイツをからかっているのか？」
「それは勿論。司令のお気持ちに気付かない鈍感野郎ですから、お仕置きをしなければ」
「……あまり苛めすぎるなよ」
ため息混じりのAに、ラファエルは口許を僅かに歪めた。
「あ、さっきの配置転換関係は、持ってきてくれ」
「いつもは代筆をさせますよね？」
「たまには仕事を押し付けないようにしてやろうっていう、上司の気遣いだ」
「すでに大量の仕事を押し付けられておりますが」
「あぁ、いちいちうるせぇな、死ねばいいのに。…とにかく、僕のところにもってこい。いいな」
「わかりました」
(指示を出しながらうんざりしていたのは)
(背中しか見えない私でも見えてしまうほどの空気で)
(さらに後ろで見ていたミケ・ザカリアスにも伝わっているのだろうと思いながら)
(膨大な量の仕事を片付ける段取りを、頭の中で組み立てていた)
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灯霧(プロフ) - 777さん» 普通のペンだと難しいとおもいますよー。私も姉に投げつけたいww (2015年7月16日 9時) (
レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 南湖さん» 万年筆のようなものを想定しているので、返しは自作でしょうwwありがとうございます！頑張ります！ (2015年7月16日 9時) (レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
777 - ↓いったい何に使う気ですか;…と言いつつボクも欲しい！弟に投げつけたい！！自分のペンにカエシ付けられるかな… (2015年7月16日 0時) (レス) id: 1bd62eb53b (このIDを非表示/違反報告)
南湖(プロフ) - ペン先に返しがついてるペンってどこに売ってるんでしょう。欲しい← 更新頑張ってください！ (2015年7月15日 22時) (レス) id: 160e01a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 777さん» 固まらせたかったんです（←草がはえて嬉しい！ (2015年7月14日 23時) (レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯霧
| 作成日時：2015年6月27日 8時
