Story6 ページ7
「……東京、です」
「東京の、何処だ?」
「練馬……」
「ァあ?練馬だぁ?」
凄い真剣に答えた訳ですよ、だって嘘つく意味もない。なのに。
「嘘つくな。練馬がこんなに明るいわけねぇだろ」
「………はい?」
即否定された私の立場は。っていうか今練馬をバカにしたか!?そりゃ東京23区の中じゃあ西の方にあって田舎かも知らんけど!練馬区出身のお父さんなんて、ここは埼玉県練馬区だって言ってたけど!
「最近は再開発も進んで比較的発展している方だと思いますよ」
「再開発ぅ……?そんな話、聞いたこともねぇ」
「なら貴方が知らないだけなのでは」
なんかふつふつと怒りが沸いてきた。私ってば結構丁寧な対応している訳ですよ。日本刀で脅されてるっていうのに!いやだからこそ、質問にはちゃんと答えてる訳でしょ!なのになんなんだこいつ、さっきから私の答えを全否定しかしやがらねぇ。
「てめぇの狙いはなんだ?鬼舞辻無惨の仇討ちかァ?」
「は?……誰、ですか。それ」
「惚けんなァ!」
いきなり怒鳴られた。うるさいわ!今何時だと思ってんだよ!つーか何時だ!?……夜中の3時じゃん!私どんだけコタツでぬくぬくしてたの!?
壁掛け時計を見て別の意味で愕然としていたら、ヒヤリと冷たい感触が首元に。
「答えろォ。てめぇの目的は?」
いつの間に抜いたのか、刀が当てられていた。ちょっと待って怖い怖い!
……でも。
「わ、たしは、ちゃんと答えてます……!寧ろ不死川さんこそ、何者ですか!」
「ぁ?」
「こんな刀……っ、レプリカにしては上手くできてますね!?こんなもので脅して、なにが目的なんですか!」
刀なんて、レプリカしか見たことない。このご時世、本物なんて博物館とかくらいにしかないはずだ。銃刀法ってもんがあるんだから、少なくとも一般人は持てない。目の前にいる不死川さんは、むしろヤクザ者ですと言った方が納得出来る風体だけど!
「俺をここに連れてきたのはそっちだろォが!」
「知りませんよ!もう、なんか腹たってきた!なんで私、襲われなきゃなんないの!?泥棒したいならさっさとしてよ!そんで出ていって!」
この時の私は、かなり愚かだった。後からそう思う。
「こんなものっ、怖くない!」
怒りと勢いに任せて、刀身を思いっきり掴んで首からひっぺがそうとしたんだから。
(音もなく、やけるような痛みだけが)
(私の神経に届いた)
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コサキ(プロフ) - ち◯こさん» あと名前変えろ。きっしょ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - ち◯こさん» お前の事違反報告したから。お前の方こそ暇人やろ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - ち◯こさん» あなたの方がおもんないで。もうやめとき虚しいから。 (2月13日 1時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - コサキさん» おおっとぉ!?ご指摘ありがとうございます!修正いたしました! (2022年1月13日 22時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - 1995年は平成7年ですね。 (2022年1月13日 21時) (レス) @page12 id: beb81ab5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月11日 16時