Story41 ページ42
とりあえず3人を連れて、フロアを下りる。4階には4室の座敷、3階は和風のテーブル席、で、メインフロアの2階。席数は28席と、そこそこ広い。パントリーはフロアより1段高く、お客様を見渡せるようになっている。ここで洗い物やドリンク作りをしてもらうね、としのぶちゃんを押し込んで。不死川さんはこっちです、とキッチンに案内。レンジとか包丁、まな板などがある場所とか、実際にはお皿洗いに回ってもらう事が多いだろうから、水回りとエレベーターの使い方だけは実際に動かして見せた。
「詳しくは1時間後にシゲさん…重田さんという人が来るので、彼に習ってください」
「…おう」
それじゃあ、と一緒にフロアに出れば、ソファに腰掛けている無一郎君が、畳んであったトーション(ナプキンの布バージョン)で何かを折っている。
「あぁ、Aさん。ちょうど良かった。飲み物を作ると伺いましたが、実際にその飲み物はどこにあるんですか?それに氷は…」
「うん、今教えるから待っててね、しのぶちゃん。…無一郎君、何やってるの?」
「暇だから、折り紙。でも布だと上手く折れないね」
「……折り紙、好き?」
「うん」
「じゃあ仕事頼んでいいかな」
「何?」
見上げてくる彼ににっこりと笑い、トーションの山を持ってくる。1束50枚、それを5束。
「これをこうしてこうして……こうやって折っていってほしい。綺麗にね」
「…折り方はわかったよ。任せて、A」
呼び捨てなのはちょっと気になったが、まぁ無一郎君なりに心を開いてくれた証と取りましょう!私は心の広い人間だからね!(ドヤァ)
「ごめんしのぶちゃん、お待たせ。そしたらドリンクの配置から、ね。不死川さんも一応聞いてもらっていいですか?氷取りに来てもらったりするかもですし」
「ぁあ?俺は客の前には出ねぇんだろォがァ」
「備えあれば憂いなし、です。場所の把握くらいはしましょう!」
「……ちっ」
舌打ちしながらも一応ついてきてくれるあたり、不死川さんはやっぱり優しいと思う。そう思ったのは私だけではないようで、しのぶちゃんが後ろからこっそり耳打ちしてくる。
「あの舌打ちは不死川さんなりの照れ隠しですから、気にしないでくださいね」
「理解した」
「おい聞こえてンぞォ…」
(クスクス笑う私たちと、バツの悪そうな不死川さんを)
(無一郎君が不思議そうに見ていた)
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コサキ(プロフ) - ち◯こさん» あと名前変えろ。きっしょ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - ち◯こさん» お前の事違反報告したから。お前の方こそ暇人やろ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - ち◯こさん» あなたの方がおもんないで。もうやめとき虚しいから。 (2月13日 1時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - コサキさん» おおっとぉ!?ご指摘ありがとうございます!修正いたしました! (2022年1月13日 22時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - 1995年は平成7年ですね。 (2022年1月13日 21時) (レス) @page12 id: beb81ab5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月11日 16時