Story42 ページ43
私の時間配分はバッチリで、ちょうど基本的なお客様の動線と従業員の動線を説明し終えたところで、キッチンのシゲさんが登ってきた。
「おはようございます。……Aちゃん、手、大丈夫?」
「おはようございます。とりあえずギブス取れるまではレジに専念するしかないですねぇ。あ、メールで伝えたの、彼です」
椅子に座る不死川さんを見て、シゲさんギョッとしたwwわかる、怖いよね、でも見た目だけだから!
「不死川さん、うちのメインコックの重田さんです。仕事は基本、彼の言うとおりにお願いしますね」
「おぉ…不死川だァ…っ!」
ガンくれて挨拶なんてするから、べしっと頭を叩いてやる。社会人の挨拶は基本から!私の言いたいことを理解してくれたのか、またもや舌打ちしてから、不死川さんは立ち上がって軽く頭を下げた。
「不死川です…宜しく…」
「……よ、よろしく、不死川くん」
ああ、シゲさんから空笑いが聞こえてくる気がする。が、それをフォローするようにしのぶちゃんが立ち上がった。
「初めまして、胡蝶しのぶと申します。不死川さんとは旧知の仲なんです。何かありましたら私に遠慮なく言ってくださいね」
「あ、はい……」
シゲさん、今度は赤くなった。そりゃしのぶちゃんは可愛いもんね。と、ちょうどよくホールの菊池さんの足音が聞こえる。振り返ると、パンを片手に登ってきた。彼女も私の姿を見た途端、あらあらという顔をする。
「おはようございます。大丈夫?手ぇ切ったって?」
「はい、ご迷惑おかけしてすみません…」
「ま、命に関わるような怪我じゃないからいいけどさ、気をつけなさいよ?」
「はーい」
ぺこりと頭を下げると菊池さんは満足したようで、それで、と私の横に立つしのぶちゃんを見る。
「お手伝いの子?菊池です、よろしくー」
「胡蝶しのぶと申します。こちらこそ、よろしくお願いします」
「それで、こちらがキッチンを手伝ってもらう不死川さんです」
「……よろしく」
「うん、よろしくね!それじゃAちゃん、シゲさん、ちょっと打ち合わせしよっか」
タバコに火をつけた彼女と共に、重田さんもタバコに火をつけた。2人は喫煙者だから、仕方ない。ふぅ、と息を着いた時、高いような低いような声音が響く。
「ねぇ、僕は?」
「…………あ」
(無一郎君の紹介をどうするか)
(全く考えていなかった!)
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コサキ(プロフ) - ち◯こさん» あと名前変えろ。きっしょ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - ち◯こさん» お前の事違反報告したから。お前の方こそ暇人やろ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - ち◯こさん» あなたの方がおもんないで。もうやめとき虚しいから。 (2月13日 1時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - コサキさん» おおっとぉ!?ご指摘ありがとうございます!修正いたしました! (2022年1月13日 22時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - 1995年は平成7年ですね。 (2022年1月13日 21時) (レス) @page12 id: beb81ab5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月11日 16時