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Story37 ページ38

それぞれが部屋に引っ込んだのは、もう0時を回っていた。歯磨き粉でまたひと悶着あったのは言うまでもない。味が濃い、気持ち悪いと駄々をこねる不死川さんは、結局一人で私たちの倍時間を使って歯磨きをしていた。その様子をみてしのぶちゃんと顔を見合わせてクスクス笑い合ったのは、いい思い出だ。


「それにしても……」


スマホに出した鬼滅の刃の情報を流し読みしながら、ふぅと息をつく。これからどうしよう。明日はとりあえず、その次は?一週間後は?あの二人は帰れるんだろうか?帰れたとして…やっぱりしのぶちゃんは、死んじゃっているんだろうか?

いま、彼女はここで、間違いなく生きているのに。


「お父さん、お母さん、お姉ちゃん…。こういう時、私無力だよ……」


それともあの三人も、死んだらトリップとかして異世界で生きてるのだろうか。…いやそんなバカな。少なくともうちはキリスト教徒で(私は微妙に離れてるけど)あの三人は死んだらそれまでって信じていた。だからうちには、位牌とか仏壇とか祭壇がない。教義として、必要ないから。骨壺だけは私の部屋に三つ並んでるけど、それも散骨する予定だ。

人の気配のする家というのが、久しぶりすぎる。自室に置いてある焼酎を手に、マグカップへどぼどぼと注いだ。毎晩寝酒をして寝るのが、ここ2週間の習慣だ。…お酒を飲まないと、寝られない。傷には悪いとわかっていても、飲むしかない。

ぐっとマグを煽ると、芋焼酎の香りがふわりと香った。これはお父さんの好きだった焼酎。テレビをつけると、見たくもないバラエティ番組が流れた。どうせならニュースがよかったなとチャンネルをかえて、結局もうこの時間だしやってないか、とあきらめてテレビを消して。



「〜〜〜〜〜!考えても仕方ない!明日は明日の風が吹く!」


ぐいっと焼酎を一気に飲んだ。喉が少し焼け付いたけど、まぁいい。電気を消して布団にもぐって。


(誰かがいる家で、一人寝る)
(そんなのいままでも当たり前にしていたはずなのに)
(なぜか寂しくて、涙がこぼれそうになった)

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コサキ(プロフ) - ち◯こさん» あと名前変えろ。きっしょ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - ち◯こさん» お前の事違反報告したから。お前の方こそ暇人やろ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - ち◯こさん» あなたの方がおもんないで。もうやめとき虚しいから。 (2月13日 1時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - コサキさん» おおっとぉ!?ご指摘ありがとうございます!修正いたしました! (2022年1月13日 22時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - 1995年は平成7年ですね。 (2022年1月13日 21時) (レス) @page12 id: beb81ab5f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月11日 16時

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