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純愛。26 ページ30

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結果、Aは万事屋に居候することに。
真選組ではやはり、女性一人じゃ何かあるかも知れない。
沖田は最後まで抗議していたが、近藤がなんとか説得して収まった。


「Aさーん!旦那に変なことされたら真選組に来てくだせェよ!」

「あぁ、分かった!総悟、またな」

「はい!また!」


ぶんぶんと手を大きく振って沖田に土方、近藤が見えなくなるまで振り続ける。
帰りは銀時と二人きりだ。
荷物をひょいっと持ってくれるあたりは凄く男らしく、久々の銀時にドキドキしているA。
黙って車道側を歩いてくれたり、何気ないことにもドキドキしてしまうのだ。
ただ、話すこともあんまり無くて、静まり返る道を歩くのはどこか虚しくて。


「…あ、でも私職場が住み込みなんだった…
万事屋に行くならお婆ちゃんに言わないと」

「え?そうだったの?銀さん知らなかったわ」


まぁ、でも万事屋に無理にでも居候させるつもりだけどな。
と、意地悪く笑を零す銀時にまたしてもドキドキしてしまう。


「…坂田さんを見るとなんか変な感じ」

「俺なんか変?」

「なんか、ドキドキするんだ」


Aが放った言葉に銀時は動かしていた足を止めて、目をぱちくりとする。
そして、魚のように口をパクパクとして何も発さない。空気だけを吸っているような。


「なんか変なこと言ったか!?」

「おう、俺の心にダイレクトに来た」

「すまない、今のは忘れてくれ」

「…忘れらんねぇよ、忘れたくもねぇ」


紅く鈍く光る目に吸い込まれそうだ。
さっきまでの動揺はどこに行ったのか、落ち着きを取り戻し、にやりと不敵な笑みを浮かべた。


「それってさぁ…俺のことが、


________好きだからだろ?」




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しゃしゃねこ(プロフ) - どんぐりさん» どんぐりさん!コメントありがとうございます!最終的にはハッピーエンドを目指しておりますので…!読んでいただきありがとうございます、 (2017年10月1日 1時) (レス) id: 0f734cf238 (このIDを非表示/違反報告)
どんぐり(プロフ) - 続きが気になり過ぎます…!急展開に次ぐ急展開でもう、毎話読む度ドキドキしてました!幸せなエンドを信じて、これからも更新応援しています! (2017年10月1日 1時) (レス) id: 84127baa22 (このIDを非表示/違反報告)
しゃしゃねこ(プロフ) - みーたん@銀さんらぶさん» コメントありがとうございます前作から一気読みされたんですか!!ありがとうございます。私自身も、夢主さんの過去を書くのは辛いんですよね(笑)結果的にはハッピーエンドになる予定です。読んでいただきありがとうございます。 (2017年9月5日 7時) (レス) id: 0f734cf238 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん@銀さんらぶ(プロフ) - 前作から一気読みしてしまいました!(笑)夢主ちゃんの過去が壮絶で過去篇読むの辛いですが報われると信じてます(笑) (2017年9月5日 6時) (レス) id: 7c60e25e43 (このIDを非表示/違反報告)
しゃしゃねこ(プロフ) - 鈴巴さん» コメントありがとうございます!!前作から読まれているだなんて、ありがとうございます!!引き続きシリアス、過去編だと思いますが、よろしくお願いします!! (2017年9月4日 0時) (レス) id: 0f734cf238 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゃしゃねこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/KanonGintoki  
作成日時:2017年9月3日 13時

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