【銀魂】純愛女。

純愛。12 ページ12

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泣いたあとの目は腫れていて痛々しい。

お互いの腫れた目を抑えるように、

優しく、ゆっくりと撫でていく。


「すっげぇ腫れてまさァ…」

「そう言う総悟もじゃないか」


あはは、と笑うその姿をどういう風に見ればいいのだろうか。

まだうっすら涙の跡が残っていて、親指で拭おうとしたら、


「そういう素振り辞めてくだせェ…また本気にしちまうじゃねぇですか」


悲しげに瞳を落として、月明かりに照らされる畳をぼんやりと眺める。


＿＿そんな表情しないでくれ



「あ、すいやせん、変な事言っちまって」


無理に笑うその姿


＿＿そんな笑顔しないでくれ



「あ、もう戻りやしょう。みんな心配してると思うし」



本当は戻りたくないのに、みんなの心配を優先する総悟。


＿＿我慢なんてしないでくれ


なんて、言えたらどれだけいいだろうか。


総悟に無理ばっかりさせて、私は何もしてあげれてない。

貴方に、なにかしてあげたいよ

貴方が、心から笑えて、泣けて、喜べる素敵なことを。


「そうだな、戻るか…」


総悟の腫れぼったい目を抑えるように、
手を当てて、





「ありがとう」




心から感謝しながら囁くと、





「俺もっ、ありがとうごぜぇやす」




涙を流しながら、きっと心の底から喜んでいるであろう笑顔を飾ってくれた。





もう、ごめんなんて言わないよ、







ありがとう








この言葉を貴方に捧げるよ






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