純愛。1 ページ1
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「…やってくれるな?」
「あぁ、やるよ」
ならば…と男はそう言って何かを取り出した。
「これで、契約だ」
取り出したものはナイフのようなもの。
男は首の皮を少しだけ斬った。
流れゆく血を指で一掬いし、Aの手首に刷り込むように付ける。
「…っ、あ"っ、い、痛い…焼けて、る…?」
「焼けてはねぇが…これで契約だ」
男は指を離し、Aの手首にはくっきりとした縄のような模様の痣が出来ていた。
「これは…?」
「契約の印だ。俺が死ぬまでこの痣は消えない。」
「…そうか。これで契約は破棄出来んな」
「そうだなぁ…さてと、決行はいつにすっか」
胡座をかいて肘をつき、また煙管を蒸す。
その立ち振る舞いはなんとも妖艶であった。
「…ん?なんだ、俺の顔になんか付いてるか」
「あ、いや、何でもない。気にするな」
「あんま現を抜かしてんじゃねぇぞ。命かかってんだからよ」
険しい顔つきでまたまた煙を蒸しては吐いての繰り返しをするこの男。
まさに色男という感じがする。
「…道場の誰を殺ればいいんだ」
「あー、そこのメガネのヤツと、そこのヤツと、
手前にいるヤツだ。」
「分かった」
そう一言告げ、立ち上がろうとした瞬間男が止めた。
「いきなり殺すんじゃねぇ。お前、あの道場に入門しろ。んで親密になった時殺せ」
「わざわざ人を殺すのに親密になる必要などいるのか」
「まぁ、そっちの方が罪悪感とかが増すだろ?
あとは…
___殺られた相手側の絶望と怒りに満ち溢れた顔がいいんだよ」
ハハッと小さく乾いた笑いを零すこの男。
その男の目は何も宿していない、そんな気がした。
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しゃしゃねこ(プロフ) - どんぐりさん» どんぐりさん!コメントありがとうございます!最終的にはハッピーエンドを目指しておりますので…!読んでいただきありがとうございます、 (2017年10月1日 1時) (レス) id: 0f734cf238 (このIDを非表示/違反報告)
どんぐり(プロフ) - 続きが気になり過ぎます…!急展開に次ぐ急展開でもう、毎話読む度ドキドキしてました!幸せなエンドを信じて、これからも更新応援しています! (2017年10月1日 1時) (レス) id: 84127baa22 (このIDを非表示/違反報告)
しゃしゃねこ(プロフ) - みーたん@銀さんらぶさん» コメントありがとうございます前作から一気読みされたんですか!!ありがとうございます。私自身も、夢主さんの過去を書くのは辛いんですよね(笑)結果的にはハッピーエンドになる予定です。読んでいただきありがとうございます。 (2017年9月5日 7時) (レス) id: 0f734cf238 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん@銀さんらぶ(プロフ) - 前作から一気読みしてしまいました!(笑)夢主ちゃんの過去が壮絶で過去篇読むの辛いですが報われると信じてます(笑) (2017年9月5日 6時) (レス) id: 7c60e25e43 (このIDを非表示/違反報告)
しゃしゃねこ(プロフ) - 鈴巴さん» コメントありがとうございます!!前作から読まれているだなんて、ありがとうございます!!引き続きシリアス、過去編だと思いますが、よろしくお願いします!! (2017年9月4日 0時) (レス) id: 0f734cf238 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃしゃねこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/KanonGintoki
作成日時:2017年9月3日 13時