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「あー、見られちゃったか〜あはは」
新太「...バレンタインデーだもんな、今日」
「うん?そうだけど...」
新太「そうだよな...」
「あー、別に落ち込んでるわけじゃないよ!?」
な、なんか変な雰囲気にしてるの私のせい!?!?
いやいや!そんなに大して仲良くないクラスメイトに気を遣われるとかこっちが逆に恥ずかしいというか申し訳ない!!
「...ただ、私って空っぽだなって実感したというか」
新太「そんなことは無いだろ」
「あはは、ありがとう」
慰められて、改めて実感した。
先輩はこんな私も...私のチョコレートも
必要なかったんだな...とか
「でもね、これじゃ誰ももらってくれないよ...」
高峯くんは私の腕を掴んだ。
新太「じゃあ、俺にちょうだい」
「え?」
新太「行くぞ」
「ちょ、どこに!?」
彼は私の腕を引っ張って走り出した。
新太「サボり!ここから離れるんだよ!」
「サボり!?!?そんなの許されるわけ...」
彼は振り返って、可愛い笑顔で私に言った
新太「共犯な!」
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作者名:セピ力 | 作成日時:2024年2月10日 1時