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光希先輩は体育館裏のベンチで座っていた。
光希「お、きたきた」
「お疲れ様です...！光希先輩...！！」
光希「どうしたの？Aちゃん」
うっはー！！！
今日もイケメンすぎる！！！！眩し！！！
ってやばいやばい
鼻血出すところだった！！！
「え、えっと...ですね」
光希「うん？」
「あの...」
あ、あれ.....？
どうしたんだろう、こんなに手が震えるなんて
こんなに鼓動が早い...
怖い...
「...」
光希「そういえばさ、こんな話知ってる？」
「え？」
光希先輩は私が震えているのを察したのか、恐らくなにかの本の話をしてくれた。
光希「2月の死神」
「...？」
光希「2月ってね、色んな意味で人の好意とか殺意とか集めやすい時期なんだって」
「へ、へぇ」
光希「それで死神の仕事が多くなるから、悲しみの感情が1番深い人間に能力を1度だけ与えるらしい」
先輩ってこんなにファンタジーが好きな人だったっけ？
光希「...Aちゃんだったら何を願う？」
「わたしは...世界平和とか？」
光希「あはは、君らしいね」
先輩は優しく微笑んだ。
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作者名：セピ力
| 作成日時：2024年2月10日 1時
