エピローグ ページ21
新太side
俺はこの夏に親の事情で転校生となった。
まさか漫画みたいな出来事が自分に巻き起こるなんて
この時は思ってもいない
A「ねぇ！高峯新太くん！わたし生徒会の天野Aって言うんだけどさ！良かったら学校案内するよ！」
「あ、いや...別に」
A「せっかく同じクラスになれたんだから！気を遣わないで！」
「...」
A「ほら！行こう！」
太陽みたいな人だと思った。
優しい声が印象的で、暖かい笑顔が嬉しかった
俺にとって君は高嶺の花だった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そんな君はバレンタインデーの日に事故で亡くなった。
屋外の非常階段の事故
彼女の友人が啜り泣く姿と棺桶に入ったたくさんの花と君
綺麗だとか馬鹿げたことすら思えてくる。
俺は、好きだと言う事すら出来なかった。
ずっと想っていたことを伝えることすら...
俺の目の前に死神が現れた時はさすがに精神を疑った。
悪魔との取り引きかと思った。
寿命が減るとか...そんなことを考えた。
死神は俺に言った。【時を戻そう】...と
過去を変えることはリスクもある。
ただ、迷いは無かった。
俺は...君以上にどうしようもなく馬鹿だ。
ただ、もう一度君に逢いたかった。
だから、迎えに行く
終わり
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作者名：セピ力
| 作成日時：2024年2月10日 1時
