最終話 ページ19
新太「そのチョコ、要らないなら俺にちょうだいよ」
「え？でも...これ光希先輩にあげようとしてたやつで」
新太「いいよ、好きな子から貰えんならなんでも」
「...そういうもん？」
新太「男にとってはそういうもん」
私は、カップケーキの入った箱を新太に渡した。
光希先輩に渡す予定だったって知ってても
新太は嬉しそうな顔をしてくれた。
新太「ねぇ、ひとつ約束してくれる？」
「なに？」
新太「Aが誰かを好きなように、Aのことを大事に思ってる人がいる。だからもっと自分を大事にしてよ」
「...うん」
あまりにも真剣な顔をする。
やっぱり君は色んな顔を持っている。
きっとたくさんの謎を持っているんだろう
新太「俺にとってはさ...」
そんな熱い瞳で見つめてくるのも...
私にだけなのかなとか思っちゃうじゃん？
新太「ずっと君が高嶺の花なんだから」
バレンタインデー
女の子にとっては決戦の日
だけれど、それだけじゃなく...
運命は常に知らないところで回り続けている。
巡る世界でわたしは...
「も、もーう！！！///」
新太「あはは、照れてる笑」
きっとまた恋をする。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈END
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作者名：セピ力
| 作成日時：2024年2月10日 1時
