検索窓
今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:42,533 hit

11 ページ6

何かを話し込んでいるようだが
コブラの声音が怖く、話が
耳に入ってこなかった。
やがて諦めたようなため息が聞こえると
コブラが私に向き直る。

コ「俺はコブラ。
ムゲンの一人だ。
雨宮と俺らは対立してんのは知ってんだろ?
妙なことしやがったら
ただじゃおかねぇからな。」

冷たくそう言い放った。
ただそれだけで
私はひるみそうになっていた。
―昔の私ならば。
ヤマトの手当を続けながら挑戦的な視線を
コブラへと向けた。

「女だからって甘くみんなよ。
お前らムゲンと対立してるだけはある、
"雨宮"だってこと。
忘れてんじゃねぇだろうな。」

コ「あ?」

対立なんて関係ない。
女は守られるだけの存在だと思ったら
大間違いだってこと、思い知らせてやる。
視線と視線が合い、火花が散っているような
錯覚さえ見える程緊迫する空気。
一番に静寂を破ったのはナオミだった。

ナ「やめな、コブラ。
相手は仮にも雨宮兄弟だよ。
見くびるもんじゃない。
それにAはまだなにもしてないでしょ?
警戒すんのはわかるけどね。」

舌打ちをしてしぶしぶ私から視線を逸らす。
オムライスの最後の一口を
食べ終えたヤマトは、
ありがとなと礼を言い服を着始めた。
背中に宿る蛇の目つきが心なしか
厳しくなったような気がした。
再びどかっ、とカウンター席に
腰を下ろすと、私に微笑みかけながら
不思議なことを問うた。

ヤ「お前、今までにどんだけ
つらい思いしてきた?」

「…は?」

ヤ「なんか、平凡じゃない毎日を
過ごしてきたような
顔つきしてるなって思ってよ。
強い、強い信念を持った顔つきだ。」

本当に不思議だ。
最初、意味が分からなかった。
なぜこんなことを問うのか。
その理由がしりたかった。

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
192人がお気に入り
設定タグ:HiGH&LOW , 雨宮兄弟 , 雨宮広斗   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

REI*CAT√3JSB_Omi(プロフ) - 愛菜さん» ありがとうございます(*⌒▽⌒*)これからヒロインちゃんがコブラ達と更に仲良くなることで、ムゲンとの対決の日にどのような変化をもたらすのか。楽しみにしていただけると幸いです! (2016年4月12日 22時) (携帯から) (レス) id: 093814bcbe (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - おはようございます。お話読ませて頂きました。広人が入院中にコブラ達と仲良くなっていくヒロインちゃん!!分かっているだろう雅貴は何も言わず見守ってますね。早く広人が目覚めるといいですね↑↑続きも楽しみです。 (2016年4月12日 6時) (レス) id: 7da404dcb0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:レイにゃん | 作成日時:2016年3月9日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。