昔と普通 ページ14
Unchanged to you という3周年記念の企画にosさんで参加しました
豪華な作者様方が素晴らしい作品を書いてらっしゃるので良ければこちらもお読みください
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ch3/
ーーー
通された和室は威厳が漂っていて自然と背筋が伸びた
そんな中緊張するわけもないだろうコネシマｻﾝは案の定姿勢を崩してくつろいでいる
開かれた襖の先に見える庭園は手入れは勿論されているし小さな橋のかかった池もある
｢あそこにな、鯉がおんねん｣
『え？あぁ、あの池ですか？』
突然話しかけられて理解するのに時間を要した
私の質問にコネシマｻﾝは静かに頷く
いつも以上に感情の乗っていない淡々とした言葉に彼がさっき口にした足掻きというものを感じる
｢錦鯉っちゅう色ついたやつやねんけどな、俺どうにもそいつが気に食わんくて
俺なんて叱られて飯も食わんと外に放り出されてるのにのうのうと泳いで食いたいだけ餌もらって、体の色も模様も綺麗って褒めてもらって
あいつらただ泳いで食ってるだけやで？
そんときの俺は無性に腹も減ってたし理不尽な言葉に腹も立ってた
やからこんなん殺してやろ思ってさ、石投げたり水の中から出してやろ思ってん
でもあいつら嘲笑うように投げた石も俺の手も避けるやんか
寒い冬やったから水は冷たいし体は冷えるしでなぁ...
今でもあの鯉は許せへんわ｣
そう言った目は憎しみの様な感情を読み取れた
そこで、ふと感じた
あれ、何か違和感がある...
別に変な話だった訳じゃないしある程度筋は通ってたはずだ
これじゃ、ない
あぁ、そうだ
『コネシマさん、カラコン入れてます？』
｢よう気づいたな。入れとるで｣
『昨日、すごく綺麗な空色だと思ったので』
私の言葉にコネシマさんは目を見開く
作られた人工色の茶色が良く見えた
｢綺麗、やと思ったん？｣
『はい。見たことのないような瞳の色でしたけど私はすごく好きだったし魅力的だと思いました』
サングラスの下から覗いたあの色は、本当に綺麗だったのだ
何をそんなに驚いてるか知らないがコネシマさんは小さな声でそうかと何度か呟く
｢怖い、とは思わんかった？普通じゃないって｣
『別にそれは。他人とは違う何かを普通じゃないって言うのはお門違いだと思うので』
今度は｢そうか｣としっかり呟いて柔らかく笑う
そしてそのまま細い指の大きな手で私の頭を不器用に撫でた
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プリン - 更新頑張って下さい！！スラスラと読んじゃってあっという間に全部見ちゃいました(´・ω・`)コネシマさんめっちゃかっこいい！続き楽しみにしてます！ (2022年4月11日 16時) (
レス) @page50 id: 774745bb4a (このIDを非表示/違反報告)
@高橋_Tereta(プロフ) - もう更新はされないのでしょうか…？🥺コネさんかっこよくてスラスラ読んでしまい… (2022年4月2日 1時) (レス) @page50 id: 8dd19441df (このIDを非表示/違反報告)
舞太郎 - もう更新しないのかな､､､､コネさんがかっこいいおはなしでしたねー (2021年10月2日 10時) (レス) @page50 id: 6f46ea7e84 (このIDを非表示/違反報告)
零露 - 更新頑張ってください！自分の名前にしてニヤニヤしながら楽しんでますw(自分キモッ (2020年11月22日 22時) (レス) id: cc26712808 (このIDを非表示/違反報告)
あおみどり - 何度読み返しても面白いです！ゆっくりでも楽しみにしてます！ (2020年10月22日 20時) (レス) id: 58294b6a9f (このIDを非表示/違反報告)
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