宣言 ページ15
｢コネシマ｣
｢......親父｣
私からは見えないが、コネシマさんの背後から声がかかる
柔らかかったコネシマさんの表情が硬く固まった
｢話は聞いたぞ。結婚するんやってな｣
｢おう、そうや｣
畳を歩く音と共に私の視界にも彼の父が写り、その人はそのまま私達の前へ座った
コネシマさんとは違い、真っ黒の髪には所々白髪も混じっている
しかし威厳を持った佇まいは私の背筋を更に伸ばすには充分すぎた
｢やっと結婚。お前には無理やと思っとったけど物好きもおるもんやな｣
まぁ半強制的なんですけどね。
そんなこと死んでも口に出せるわけがないけど
少ししか過ごしてないけどコネシマさんのいい面は沢山知ってるはずだ
最早文句も何も言えまい
お父さんは私に目を向ける
コネシマさんが小指で私の足をつついた
挨拶しろってことでいいの...？
『はじめまして。Aと申します。この度コネシマさんとご結婚させていただきたいと思っております。認めていただけないでしょうか』
やばいやばい、こんな時なんて言えばいいか全然分かんない...!!
調べてくれば良かった！てかなんで調べなかったんだ私！
荒んだ心を隠して深く頭を下げる
どこか楽しそうに息を殺すコネシマさんの空気が隣から伝わってくる
｢Aと言ったな。この世界はそう簡単やないぞ。それでもいいのか｣
『...大丈夫です』
昨日のうちに腹はくくってある
別にそんなこと
｢大丈夫や。なにがなんでも俺がAを守り通すから｣
思わずコネシマさんに顔を向ける
得意気な顔をした彼の顔はイキイキとしていた
その表情のなんとかっこよかったことか
見とれてしまいそうなほど自信に満ち溢れていて、その中にも強い決意が読み取れる
｢だから、さ｣
お父さんの方を向いていた顔が私に向き直る
さっきまでの表情とは違い、どこまでも優しい顔で私を見つめる
｢安心してついてきてや。俺の嫁さんになって？｣
『ーーは、い』
｢ほんま？嬉しいわ｣
そしてもう一度柔らかく笑う
私から視線を外してしまうとその表情はまた硬いものになってしまったけれど
｢コネシマ。この世界は甘くないぞ｣
｢分かっとるわ、それくらい。それでも守るゆーてんねん｣
｢分かった。認めよう｣
｢ん、ありがとうございます｣
『あ、ありがとうございます』
張り詰めた空気は消え去り、彼の父も退室する
体の力がふっと抜けて大きな息をついた
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プリン - 更新頑張って下さい！！スラスラと読んじゃってあっという間に全部見ちゃいました(´・ω・`)コネシマさんめっちゃかっこいい！続き楽しみにしてます！ (2022年4月11日 16時) (
レス) @page50 id: 774745bb4a (このIDを非表示/違反報告)
@高橋_Tereta(プロフ) - もう更新はされないのでしょうか…？🥺コネさんかっこよくてスラスラ読んでしまい… (2022年4月2日 1時) (レス) @page50 id: 8dd19441df (このIDを非表示/違反報告)
舞太郎 - もう更新しないのかな､､､､コネさんがかっこいいおはなしでしたねー (2021年10月2日 10時) (レス) @page50 id: 6f46ea7e84 (このIDを非表示/違反報告)
零露 - 更新頑張ってください！自分の名前にしてニヤニヤしながら楽しんでますw(自分キモッ (2020年11月22日 22時) (レス) id: cc26712808 (このIDを非表示/違反報告)
あおみどり - 何度読み返しても面白いです！ゆっくりでも楽しみにしてます！ (2020年10月22日 20時) (レス) id: 58294b6a9f (このIDを非表示/違反報告)
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