受け止めて:rbr ページ14
『ローボーローくんっ！』
｢おわっ！Aちゃんか、どしたー？｣
ロボロくんを見つけて後ろから飛びつく
体制を崩しながらも私の事を支えてくれた
そんな身長変わらないのになぁ...
『特に用事はないよ』
｢何やねんそれ、もー｣
苦笑いでそう言って自分の席に戻って帰る準備を始めた
周りの人はどんどん減っていく
女の子はチョコを渡すために探しに行った子も居た
......私だってその1人だ
用事がないなんて嘘
何回も練習して作ったチョコを持ってきた
ロボロくんに渡したい
勇気があれば告白もしようと思ってる
多分、無理
｢Aちゃんは帰る準備せんの？｣
『え、あ、する、するよ』
ちょっとぎこちなかっただろうか
あたふたと帰る準備を始める
どちらにせよロボロくんの席は隣だからお話は続けられる
｢今日バレンタインやねー
結構俺誰にも貰えんかったわー｣
ちひひと照れたように笑う彼は人差し指で頬をかいた
『ほしかったの？』
｢まぁ期待はしとらんかったけど欲しい気持ちはあるよな｣
帰る準備を終えたロボロくんは立ち上がる
リュックを片方の肩にかけて私の方を振り返った
｢それじゃ、Aちゃんまた明日な！｣
白い歯を見せて笑った
その笑顔がとてつもなく愛おしくて
『待って、ロボロくん』
窓際の席、白いカーテンがふわりと風にあおられてロボロくんの周りを舞った
いそいそと昨日作ったトリュフを出して渡す
ロボロくんは驚いたように目を見開いた
『これ...作ったから食べて...』
ゆっくりと手の上の袋が取られた
渡せた、けど告白なんて到底無理だ
だってただ渡すだけなのにこんなに胸がバクバクする
遠い夢の話だ
そんな私を見てかロボロくんはゆっくり口角を上げる
｢こんなん、期待するやろ...｣
『...へ？』
耳を疑う言葉
小さい声は聞き間違いかもしれない
｢学生の渡すチョコなんて恋心抱いてる様な時やと思うやん
期待するわ｣
聞き、間違い
照れた笑いのロボロくん
もう1度カーテンが舞う
｢ありがとな
あと...Aちゃん、ずっと好きやってん
付き合って｣
聞き間違いじゃない
確かに"付き合って"そう彼は言った
｢へ、返事はいつでもええから！｣
『私もっ！私も好き、付き合って下さい』
｢ほんま...？｣
『うん...』
顔が暑い
焼けてしまいそうな位
それを隠したくて思いっきり抱きついた
やっぱりそれを受け止めてくれる
風で舞ったカーテンが私達を包む
体が離れた
柔らかな味が口に広がった
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美奈花(プロフ) - なりさん» ちょっとショッピくんすごい好きで...いいっすよね...コメントありがとうございます！ (2018年2月17日 19時) (
レス) id: bf98cceb63 (このIDを非表示/違反報告)
なり - ショッピ君いいっすねぇ。 (2018年2月17日 17時) (レス) id: a8d6e88c88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美奈花 | 作成日時：2018年2月14日 22時
