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オレらのクラスには双子がいる。
藤原由良と、藤原A。
この二人は双子なだけあって顔はひどく似ている。
だが、見分けが全くつかない訳じゃない。
多くのヤツらは髪型で見分けているらしいが。
成績も双子が首位を独占している。
あの二人は文武両道才色兼備。
性格は違うものの、才能的に似ている彼女たちにはクラス全員が尊敬していた。
もちろん、オレも。
純粋にスゲーと思ってたし、珍しいものを見つけた興味も持っていた。
男の中で、双子のどちらかに好意を持っているヤツも少なくなかった。
藤原由良に好意があるヤツは藤原Aに話しかけ、藤原Aに好意があるヤツは藤原由良に声をかける。
七面倒なことをしてるのは心底憐れだった。
まあ、恋愛感情では興味なかったオレに、周りより双子と仲も良かった若干の優越感があったのは正直なところ。
けど高校生の感情なんてすぐに変わってしまう。
好きになったんだ。Aを。
理由なんて思い当たらない。
ただ、放課後二人だけの教室で見たAの笑った顔がやけに脳にこびりついた。
それだけだ。
自分でも正気かと思ったし、流石にこんな単純なきっかけで好きになるはずがない。
そう思っても、顔に集まる熱が好意を証明していた。
…………こんなの"惚れた"って認めるしか無かった。
だが、大きな問題があった。
「 …放課後、遊びに行かね。 」
「 私誘わなくたってお姉ちゃんは来るから安心して誘ってきなよ。 」
それは、コイツの性格。
Chapter ＿？ ページ2
藤原由良と、藤原A。
この二人は双子なだけあって顔はひどく似ている。
だが、見分けが全くつかない訳じゃない。
多くのヤツらは髪型で見分けているらしいが。
成績も双子が首位を独占している。
あの二人は文武両道才色兼備。
性格は違うものの、才能的に似ている彼女たちにはクラス全員が尊敬していた。
もちろん、オレも。
純粋にスゲーと思ってたし、珍しいものを見つけた興味も持っていた。
男の中で、双子のどちらかに好意を持っているヤツも少なくなかった。
藤原由良に好意があるヤツは藤原Aに話しかけ、藤原Aに好意があるヤツは藤原由良に声をかける。
七面倒なことをしてるのは心底憐れだった。
まあ、恋愛感情では興味なかったオレに、周りより双子と仲も良かった若干の優越感があったのは正直なところ。
けど高校生の感情なんてすぐに変わってしまう。
好きになったんだ。Aを。
理由なんて思い当たらない。
ただ、放課後二人だけの教室で見たAの笑った顔がやけに脳にこびりついた。
それだけだ。
自分でも正気かと思ったし、流石にこんな単純なきっかけで好きになるはずがない。
そう思っても、顔に集まる熱が好意を証明していた。
…………こんなの"惚れた"って認めるしか無かった。
だが、大きな問題があった。
「 …放課後、遊びに行かね。 」
「 私誘わなくたってお姉ちゃんは来るから安心して誘ってきなよ。 」
それは、コイツの性格。
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作者名：- | 作成日時：2023年5月10日 22時
