愛してんで ((Red ∞ 2)) (ページ11)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:12,724 hit

・ページ11

渋谷 Side

今日は週刊誌の件で話し合いに事務所に来てる

スA「ん～、そうですね。週刊誌にバレてしまったことは事実ですけど……将来的にどうされたいイメージなんですか？」

『……"結婚"は俺の中の選択肢の一つとしてありますけど……』

スB「……でも、タイミング的に今は正しくないのかな。と思うんですよね。」

ここに集まって会議してんのは結構なお偉いさんたちと俺。

今、お偉いさんが言ったのは遠回しに"別れろ"という合図に見えなくもない。

職業上、結婚しづらいのはわかってる。

……分かってるけど、Aを逃したくない。

どうしよう。どうしたらええねん。

『わがままかもしれないっすけど、相手の方とは別れたくないです。すんません。』

スC「……そうは言ってもねぇ……。」

『………ホンマに、お願いします！』

できる限り、頭を下げた。

俺の願いは叶わんかもしれない。別れさせられるかもしれへん。でも………

………これだけ俺が、真剣に考えてることだけでも伝わってほしい。

スA「……そこまで言うなら…このことをまた別の機会に会議にかけてみます。ただ、どうなるかはわかりませんが……」

『……っ…ありがとうございます！」

スA「とりあえず今はこの件は忘れて活動に集中してもらえますか？」

『………はい、頑張ります！」

もう一度、精一杯の礼をして、事務所を出た。