いい花はあとから (ページ15)

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あの後、もしかしたらまだ店を出たばかりかもと、外に出てみたが、彼女たちらしき女の子は見当たらなかった。

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俺たちの職場は都心にある、某セレクトショップ。

まあまあ有名だからきっとまた会えるだろう、とこーちが言うもんだから、一応彼女のハンカチは毎日常備している。

のに、もう既にあれから一週間、二週間と時間が経ってしまっていた。

「結局会えず仕舞いか〜？」

客足の少ない平日の午後。

この時間帯のシフトは俺と慎太郎のみ。

「なぁんで俺より慎太郎の方が必死なの」

「いやだって、運命感じるじゃん！」

俺は木目調の店の床をフローリングワイパーで掃除してたんだけど、慎太郎がどうしても金が合わねー！とレジと睨めっこしていたから交代した。

「俺の友達もさあ、正真正銘の運命だ！とか言って最近元カノと復縁したのよ〜」

「ふうーん」

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